マルチシステム
一番難しいのはやはり位相(各ユニットの位置や、プラスマイナスの管理)と帯域バランス(揃っていない各ユニットのレベル調整やカットオフ周波数)です。
マルチシステムの場合、位相はあまり神経質にならずとりあえず、チャンネルデバイダーでの管理、つまりカットオフ周波数と、各ユニットのレベル合わせから始めるといいと思います、位相の管理と言うのは簡単に合わせる事ができないからです。
部屋の中と言うのは、真剣に管理しようと思えば、音響工学と共にあり、多少勉強しただけでは複雑でなかなか分かりません、そしてそれぞれシステムも部屋も電源事情も違い、ひとくくりに出来ないのです。
ネットで検索してみても能書きは立派ですが、なかなか核心に触れるものは見付かりません。
私は以前LCネットワークで苦しみました、なかなか勉強した情報では各ユニットを上手く繋ぐ事はできませんでした、それはなぜか?部品定数が市販されてないので、妥協になるからに他なりません、そして優れた部品を使う事の大切さを知ったのです。
ドイツ製のムンドルフの最高級コンデンサーや、DIYオーディオの空芯銅箔コイルや、USA製のデール(消し炭色の抵抗)と出会えた事でかなり解決できました。
品位の高い優れた部品を使う事が早道なのです。
そして、私は絶対的な帯域バランスを掴む事が出来たのでした。
その帯域バランスを元にマルチシステムになっても、比較的簡単に鳴らすことに成功致しました。
すると、LCネットワークはシンプルなタイプがエネルギーロスをおこさず優れている事に気がついたのです。
センスも必要になります、慣れも必要になります、まわりに嘘偽りない答えをいただける知り合いも必要になります、オーディオは絶対にひとりでは出来ません、色んな聞き方をされる総ての人を納得させてみたかったのです。
『自分はオーディオケーブルを作っているのでそれであたりまえ』と考えているのです。
聞きに行ったとして、独特な音を鳴らされてる作者を誰が信じるでしょうか?私はそう思います。
確かに十人十色で私の事をあまり良く言わない方々も確かにおります、しかし、いちいち気にしては先に進みません。
作者は、世間にはない優れた音を鳴らしてあたりまえだと思います。
ウエスタンスピリッツの音とは所謂まともな音です、特にあまり良い鳴り方をしないと言われてるJBLを軸としたスピーカーシステムです。
しっかりしていて、柔らかく静で整っていると思います、しかし、オーディオは色々な理由で鳴らなくなっているのですが、ここにいち早く気付いた方の勝利だと思います、理論的に答を出さないと馬鹿にされる世界なのです。
ウーハーは130Aなので能力が101dbで、ここを軸に(ウーハーはしぼらないのがセオリー)考えると、ドライバーはLE85なので能率は108dbです、レベル調整はマイナス7dbとなります、ツィーターはエール音響のMODEL1710Beなので能率は118です、レベル調整はマイナス17dbです、単純ですがこれで決まりです、ユニットが同じならば、このレベル調整で決まらないのは他に問題ありだと思います。
ウーハーのハイカット周波数は800hzで、ドライバーのローカットは800hzで、ハイカットは8000hz、ツィーターのローカットは8000Hzです、一番オーソドックスな設定だと思います。
オーディオは総てが大切なのです、どこかがおかしいと総てのバランスが崩れ、あり得ない帯域バランスになるものなのです。