重ねてきた積み木を崩せ
ウェスタンスピリッツは幾度か、今まで音質改善してきた総てを外し、完全なノーマル状態にしたりしました。
本当に自分がしてきた音質改善が正しかったのか、実は間違えてるかも知れないと思ったのです。
この方法は今でもたまに行っております、特にケーブルですが、ウェスタンスピリッツは拘ったケーブルでなく、ごく普通のケーブルを繋げてみても上手く鳴ります、当然市販の高級ケーブルも購入し聞いてます。
そのまま一週間聞いています、そして、再びウェスタンスピリッツケーブルへ戻します。
やはり全く違うのです、その違いとはなかなか文章に出来ませんが、しいて語るなら、開放感と爽やかさ滑らかさの違いでしょうか。
ウェスタンスピリッツのケーブルは総ての音がスピーカーから剥がれて聞こえるのです、そして、落ち着き静かになるのですが、全くボケなくなるのです。
色々な方にモニターケーブルを送りますが、音が細くなった、音に力を感じない、先ずはこの様なご一報が来ます。
数時間後、再度連絡が来ます「今まで私は一体何を聞いて来たんだろう」同じソフトを聞いてるとは思えず、次から次へとソフトへ手が伸び、楽しくてオーディオの前から離れがたくなったと。
これから分かるように、新たなケーブルは三時間程初期のエージングが必要だと分かります。
そして少しして、ウェスタンスピリッツのシステムを聞きに来られます。
「本当にblogの通りに鳴っている、いやそれ以上です」と、皆さん話されます。
「良かった」私はいつも思います、「ウェスタンスピリッツはノーマルでも鳴ります」こうお伝えする事にしております。
「裸の状態で上手く鳴ったシステムにこのケーブルを繋ぐから、更に鳴ったのです」とお伝えしています。
つまり下地がしっかりしたところに、ウェスタンスピリッツのケーブルを繋ぐからしっかりと鳴ったのです。
つまりノーマルの状態で、すでに出来上がっていた事になり、ただ聞いた感じだけでオーディオは出来ないのです。
理論を説明出来ないならば、blogに書いてはいけないと思います。
こう言いたい訳です、鳴らないから色々改善するのでなく、まともにする事から始めなさい。
実際に聞いた音とオーディオはかなり違う、何故思い描いたように鳴らないのだろうか?誰しもが思う事ですね。
選んだ機材の性能の差も確かにあります、しかし、そこそこに完成されたオーディオが本当は鳴らない筈がないのです。
何故鳴らないのでしょうか?オーディオを揃えたばかりの頃はまだ未熟で経験も知識もなく、細やかな調整もできないからです。
そして、誰も分かっていないので、教えてくれる人もいないからです、だいたいの方はこのまま歳をとっていきます。
なまじ歳だけを重ねて来たので、必要のない妙な根拠のない知識だけがどんどんつきます、オーディオとは普通はこんなものです。
初心に帰ってみましょう、一旦身にまとった総てを脱ぎ去るように、オーディオをノーマルの状態へ戻してみましょう。
そして、電源コンセントや端子を磨き聞いてみましょう、更にスピーカーやラックや機材の下に10センチの厚さの板を敷いてみましょう、当然スピーカーやラックの下にあるキャスターは外してしまいましょう。
そして大変ですが、アナログのトーンアームの調整などを再度しっかりと行ってみて下さい。
じっくり聞いてみて下さい、どんなに安価なシステムでも、見違えるような音になった筈です。
時間と体力がない?ならばオーディオは生涯今のままです。
この差を知るか知らないかで貴方のオーディオライフは大きく変わる事でしょう。
私は色々やって来ましたが、間違いのないケーブルを作る為に、色々指摘を受け入れ、この方法を取り入れ、今のサウンドを構築出来ました。
とても大変でしたが総てが分かり、目の前が開けました。
ここからがオーディオなのです、横着していてオーディオは出来ません。
まともになったシステムに優れた機材を繋げたり、色々なケーブルを検証するととても良くオーディオが理解出来るものです。
そしてウェスタンスピリッツのケーブルをモニターされてみて下さい、全く違う筈です。
そして、オーディオを分かってなかった自分に気がつく事でしょう。
鳴らないのでなく「こちらが鳴らせなかっただけなのだ」と、勢いだけでオーディオは出来ません。
人は見たものしか信用出来ません、しかし、音は体験させてあげる事が出来る、こうなるまでに私は四十年かかりましたが、気がついて良かったと思います。