とりあえず冷やせ
昔、父から教わりました、当時は病院も同じ治療をしていました、歯を抜いた後や、打ち身や捻挫で痛いとき、とにかく冷やせと言われやっていました。
しかし冷やすと逆に痛くなることの方が多いのです。
今は昔の常識がひっくり返っています、歯を抜いた後、冷やすと炎症を抑えられると思いきや、血液の流れが悪くなり、傷の治りが遅くなると言われています。
骨が折れたなどの症状は熱と共に痛みが出るので、冷やす事もあるそうですが、筋肉痛の場合、痛み止めやマッサージや患部を温める治療が効きます。
肩や首背中や腰や膝など痛みは千差万別です、感じ方と話した方がいいかもしれません。
症状によって治療は違います、なので「とりあえず冷やせ」これは一概に言えません。
冷やしていいのは火傷の時です、患部を素早く冷やす事で皮下組織まで熱が届くのを防ぐ事が出来るのです。
私はよく半田ゴテで火傷をしますが、必ずそばに氷水を用意しておきます、かなりの火傷でも直ぐに冷やす事で、水ぶくれは出来ますが直ぐに治りますし、次の日には痛みもなく、普通に仕事も出来ます、これは私だけでしょうか。
「とりあえず冷やせ」これは火傷の時にはとても有効ですが、訳の分からない痛みには通用しません。
そして最近私の首から肩にかけての鈍い痛み、じっとしていても痛いのです。
この原因かも知れない出来事が昔あったのです、ロードレーサー「自転車」に乗っていた時の事、神田神保町の交差点で信号待ちの車の左横をすり抜けていました。
急に左の助手席側のドアが開き、気がつくと本当に目の前、どうにもなりませんでした、そのまま右肩を強打し転倒しました、しかも交番の真ん前、お巡りさんは走って来ました。
助手席の女性へ「今総てを見ていました自転車の方に落ち度は有りません」と言っていました、その場から直ぐに救急車で病院へ行き、検査してもらい帰って来ましたが、ヘルメットをかぶっていたせいか、頭や骨に異常はなく大きな外傷もないと言われ帰って来ましたが。
余りに痛いので暫く整形外科に通っていたのですが、あまり治療の効果がなく、示談書にサインしたのです。
それからは大した痛みもなく暮らしていたのですが、一昨年あたりから痛みがたまに出て来て、とうとう今月初めに激痛になり、いつもお世話になっている整骨院へ通っています。
院長は冷やさない方がいいです。筋肉ですから、筋肉痛は温めるのが普通で、骨ばかり看てる整形外科では、まず痛みの原因は分からないでしょうとの事でした。
とりあえず冷やさなくて良かったです。