回路、メカ、震動
音質構築の為にこれらを総て熟知したいものです。
しかし回路屋さんは数値にしか詳しくありません、メカ屋さんはその製造以外は関わりません、機材自体が発する震動や他からの影響で伝わる震動は、大切なのに置き去りにされてる気がします、しかしこれが製品で、オーディオの事実なのです。
もっと全体を見晴らせる、音を分かっている技術部長のような方が必要ではないでしょうか、昔の大手メーカーには、そういった音を分かる方がいらっしゃいました。
しかし現状は、別々な考えの元に作られたものがただ同じシャーシの中に納められています、大きさにも制限があり、なかなか思った製品を作る事が出来ないのでは?いつもそう思っています。
独りの設計者がほぼ総てを作ったのは多分フィリップスのCD、が最後ではないでしょうか?
LHH‐500RとLHH‐800Rは本当に素晴らしかった、特にLHH‐800Rは神がかり的に素晴らしかったとおもいます。
今のハイエンドと違い音に固さがなく、もっと圧倒的に自由な鳴り方でした、私は両方使った事がありますが、やはり今のハイエンドとは違います。
エソテリックの前のティアックの時も音は良かったと思います。
マランツのCD‐34は今となっては古いですが、やはり名機に変わりないと思います、CD‐72aもワンビットDAC7で音が良かったです、そして何と言ってもCD‐15だったと思います。
笑わば笑えです、ハイエンドは確かに絶対的な存在ですが、先に書いた名機達が奏でる芸術的な自由な鳴り方はしません。
何かが足りないのだと私は感じています「オーディオは音楽を忘れている」こんな言葉がありました、多分マランツだったと思います。
総てを見晴らせる音に詳しい方が物作りにいないと、オーディオは衰退の一途を辿るでしょう。
本物を知らない人に本物は作れない、私はそう思います。