英ちゃんの記憶
今日のブログは、アルツハイマー型の認知症になった私の母のお話しです、暫しお付き合いいただけたら幸いです、同じ境遇の家族の方の介護の何かの参考になればいいのですが。
私が何故、母の事を頻繁に書いているのか、自分でもよく分かりませんが、多分、書く事で私自身が平常心を保っているのだと思います。
母は一番お世話をしてくれている家内の事を、たまに忘れてしまうようです。
お昼を食べた後の家内との会話で、家内は私にこう言いました「あまり悲観的な事ではないと思う、母さんは波が有るから、これから一進一退を繰り返すと思う」と。
確かにそうかもしれませんが、息子である私は激しく動揺してしまいました、これがずっと続き、更に悪化してゆくのかと思うと諦めの境地です。
先日、父の一周忌の日のことも何となく分かるような気がします、父の弟さんのお嫁さんはとにかくおしゃべりな方なのです。
母はいきなり色んな事が一度に起こったり、沢山のお客さんが一度に来られた時、適応出来なくなります、色んな情報が沢山頭に入り、訳が分からなくなり、爆発してしまったのです、つまり「みんなうるさいから早く帰れ」なのです。
困ったものですが、子供みたいですが、そうなっているのは事実であり、仕方がないことなのです。
息子である私には甚だ残念な事ですが、病気なので仕方がない事なのです。
「総ては亡くなってから分かる」お隣の娘さんは私にそう話しました。
分かる気がします。
一つ理解出来ないのは、食べ物さえ冷蔵庫へ用意しておけば、分からないまでもある程度の期間ならば、自立出来るのです。
何度醤油を冷蔵庫に入れるのはだめだよ、と伝えても何日かすると必ずまた入っているのです。
昔の母はそんな事していませんでした。
目からも耳からも情報が入らなくなったのでしょう、しかし、目のあたりにして記憶が出来ないとは本当に酷いものです。