速い音
速い音とは?切れのいい音、つまり録音された音以外、余計なもののない優れた音の事で、その鳴り方とは奏者が弾いた音そのものの鳴り方を意味する。
したがって素早く切れが良いため意外とゆったりと聞こえるものである。
しかしあまり上手くなっていない発展途上の鳴り方では、トロく聞こえる事もままある、これは素早い鳴り方とは言えない。
付帯音等が原因で、なかなか速い音を鳴らすシステムは少ないと言える。
私も中古品を使っていた時、音がボケていた事になる、しかし、その時に古い機材を何とか鳴らそうとした努力は無駄にはしない、今でも大切な礎になっているからである。
何故古いものは駄目なのか、オーディオは電気製品である、コンデンサーや抵抗、入出力の端子や古い半田が駄目になり、本来の性能を発揮出来ないでいるからである。
修理していただいても、定数が同じですなどと言われ部品を交換されてしまう、同じな訳がない、意味があってその部品になってる事が多い。
修理の人はあまり音の事を考えてはいない、回路屋さんだからだと思う、確かに再び動きますが、それは単に鳴るのが復活しただけ。
何ヶ月か何年かでまた同じような事になる、これではプロとして困る、そう思った、そして重いものを何度も修理へ出すのが嫌になったのです。
そして、このままでは、永遠に安定せず、まともなケーブルすら検証する事は出来ないと思った。
「もうしゃぶり尽くしたな」そう思い総入れ替えした。
そして余計な音のない、速い音を知った。