ウエスタンスピリッツケーブル
ウエスタンスピリッツはハンドメイドオーディオケーブル屋さんです。
以前はウエスタンワイアーを使っていた。その中で散々探し、とうとう音のいい0.6mm単線を見つけた、けれど安定した入荷がない、今はもう入手出来ない、
どんな線かと言うと、被膜をむいていくと、黒い墨をラッカーで塗って固めたような被膜の単線が出て来た。
それをカッターで削ぎ落とすと銅線が出てくる、もう少し丁寧に被膜をはがすとシルバーがかった鈴メッキ線のようだった。
しかし鈴メッキとは色が少し違い、鈴メッキはカッターでははがれない「これは何だろう」そう思った。
剥離剤を買ってきて黒い皮膜を溶かし剥いてみた、そして二週間放置しておくと、シルバー色は黒くなっていた。
やっと分かった「これは銀だ」先ずは単線でケーブルを作ってみた、気品がありなかなかの音だった。
そして一本ずつ増やしたり減らしたりしながらケーブルを作り四本と定めた。
しかし、音が暗く低音が今一つ沈みこまない、その頃浜松のAさんと知り合った、彼は私にケーブルを送って来た、ホットは複線だがグランドはウエスタンの16GAだった、そしてシールドはホットにしか施されていない。
聞いてみると鮮やかな音で、低音も深く沈み込んだ「そうかこの作り方もあるな」ここから私のケーブルは進化して来た。
私はここから二年程で、リッツ線の研究に入った。