CDのトレイが開かない
ウエスタンスピリッツのCDプレーヤーは、エソテリックK‐01Xです、久し振りで休ませようと、システムの電源をパワーアンプから切っていった。
CDとマスタークロックジェネレーターは最後でCDが先、リピートしていたCDを止めてトレイのオープンボタンを押した。
盤は頻繁にかえている、普通なら静かにスムーズにトレイに乗ってCD盤が出て来る、しかしトレイだけが3cm程出て来るが盤は出て来ない、中で引っ掛かっているようだ。
カッカッカッ!と音がして盤は出て来ない、仕方がないのでそのままトレイをしめて少し待っていると、CDを読み込んだ、再生してみると再生もリピートも曲飛ばしも出来る、しかし再度試してもやはり中でカッカッカッ!と引っかかり出て来ない、初めてである。
エソテリック(ティアックの高級ブランド)を購入したYカメラかティアックに修理依頼するしかないようである。
エソテリックはメカがVRDS(盤を上から抑え込んでいる)である、メカはこれ以上ないくらいしっかりしているが、故に素人には歯が立たない、開けてみたいが私はクラッシャーなので、修復不可能になりかねない(笑)
三年の保証が付いている、まだ二年経っていない、それにしても31kgの重さである。
出張修理を望む。
土曜日なので月曜日まで待って、ティアック修理センターへ連絡をとってみた、ネットで調べたエソテリックの対応はあまり良くないとの事だったが、どうしてどうしてなかなか丁寧な対応だった。
故障の内容と製造番号をお伝えすると直ぐに私のデータが出たようだ、購入した時にアンケートと合わせて保証証の登録をしているからだ。
私が「我が家は三階なので一人では下ろせない」とお伝えすると「では引き上げだけになり預かる事になりますが、出張修理はどうでしょうか?」と素早いご対応だった。
依頼すると「スケジュールを確認したうえ改めて折り返します」との事、直ぐに電話(10分程)が来た。
そしてエソテリックはティアックへ依頼した、夕方マランツのCD‐72AF(当時の定価8万5千円)を間に合わせで久し振りで繋いでみた、「これが昔いいと思い聞いていたCDの名機なのか?」と思う程、音質はがっくりと落ちた。
ノイズカットトランスもK‐01Xを抜いて、そこに極性も間違いなく繋いだ、ケーブルもK‐01Xから繋ぎ換えたものである、何度チェックしても間違いなく繋いである。
「あるとしたら、暫く休んでいたせいかな?」そう思った。
それにしてもこれほどの差がエージングで埋まるだろうか?「埋まらないな」私は思った。
やはり税込み156万6千円とはそう言った商品を購入出来る金額なのか?
下に敷いてるインシュレーターもK‐01Xと同じなのだ、私はオリジナルのインシュレーターを信じない、それにしてもエソテリックの最上位機種は、凄まじく素晴らしい。
くもりのない音のはがれ方、その濃さ、厚み、密度の高さ、広がり奥行きが別格である、この差はどうやっても埋まらないと思った。
音が薄くうるさい、早くなおって欲しい。
二日後、再度電源コンセントを確認したところ、極性が逆になっていた、音の重心は下がり穏やかになった。
しかし、上記に書いたような音質の差はやはり埋まる事はなかった。