千葉のIさんのエール
Iさんのエールは、クラシックを聞いた時の包まれるような雰囲気に可能性を感じた。
それが気になってウエスタンスピリッツのシステムを再度聞いてみた。
しかし包まれたような雰囲気はウエスタンスピリッツにはない、しかし聞きやすい、それでどこが聞きやすいのか聞いてみた、やはりこなれている。
これだけは時間がかかることなのでどうにもならない。
それにしてもいくらこなれていないとは言え、やはりIさんのエールには可能性がある。
我が家はJBL4560BK+130Aを軸とした、スリーウェイオールホーン、オールマルチシステムである。
Iさんは初めて今のシステムが繋がった時の事を話してくれた「参ったな駄目かな?」と。
それを聞いて私は、二年前にイシノラボのマルチシステムが総て揃った日の事を思い出した、正に酷似していたからである。
私はこう思った「躍動感も何にもないつまらない音だ」と、しかし、そうではなかった、後に分かったが、これが私の好きな求めていた癖のない音なのだと。
そしてこう思った「並大抵ではないが、数年後Iさんのエールは、こなれて聞きやすくなるだろう」と。
エール音響は販売するときに設置の仕方など押し付けはしない、後はあなたの鳴らし方次第。
つまりエールは極限のスピーカーユニットを作った、そもそもJBLと比べるところに無理がある気がする。
そしてここまで書いて気がついた、エール音響であろうと、アルテックやJBLであろうと、帯域バランスが整い慣らしがある程度終わった時、多分似たような音を奏でるのではないか。
違うのはスペックだけである、お互いそれをどの様に鳴らし、どの様なソフトをどの様なシチュエーションで聞くのか?または聞きたいのか?
後は個人の才能であり、どれだけ経験したかの、知的レベルや理解力の差になるのかも知れない。
今、ハルモニアムンディーのフランス盤、ウィーン・ダンスが優雅に穏やかにゆったりとJBL4560BKで鳴っている。
少なくともIさんの音は、ダイナミックレンジが広く、濃厚かつがっしりとした音だった、簡単とは思えないが、数年後が楽しみである。