肩の力が抜けた
母の病気(アルツハイマー型認知症)の事など正直、誰に相談しても無理、我々夫婦は度重なる介護と時を経てそうおもっていました。
ところが答えは全く違いました、こう仰いました「よくここまで頑張れましたねもっと早く卒業出来たのに、頑張り過ぎましたね」この言葉が総てを物語っていたのだと思います。
こうも仰いました「流石プロは違う」と、全くナンセンスだそうです「たまたまその方を促す言葉が合っていただけ」と。
「我々だって何にも分かっていません」とのお言葉をいただき納得しました。
そうです、確かに私を生んで育ててくれた親なのですが、もう総てが狂ってしまってるのです。
もう親ではないのです、実際に介護をしてみたら分かりますが、狂った人をまともにとりあっていては、こちらも狂って来るのです。
特に狂った人(親)の目を見て話してはいけません 、その眼はこちらの心に入ってきて、こちらの頭脳まで破壊します。
私は実の母親に手をかけそうになるところを、家内に何度も救われたのです。
アルツハイマー型は特に進行します、しかしケアマネをとおし介護の階級を上げてもらおうと何度努力しても、我が家の場合、要介護1しかとれないのです。
当然デイサービスや、ホームヘルパーなど色々試しましたが、総てアウトでした。
そして素人考えで色々介護してきて、初めて思いました「疲れ果てたな、もう限界」と。
母のおかげでやらなくていい夫婦喧嘩も幾度あったことか?
そして何度母が消えてしまえばいいと思ったことか…
しかし、そんな我々夫婦にも道が見えて来ました「餅は餅やなんだ」と気がついたのです。
プロでも難しい、素人に老人介護は出来ないのだと分かり、はじめて肩から力が抜けました。
諦めてはいけません、どんなかたにも、必ず道はあるのです。
多分、我が家がそうだったように。
これは最早オーディオ以前の問題です。