個人的なお話し
母へ有料老人ホームへ入る事を伝えた、認知症の人は老人ホームを嫌がる方が多いが、母はそうではないようである、むしろ希望をもっているようだ。
家の中でどこにも行かず独りでいる、二階には我々もいるが、もう遊びに来ることはなくなった、この生活は退屈なのだと思う、多分それすら分からなくなったのだと思う。
母には数年前まで三人の友達がいた、よく三人でお出かけしたり旅行へ行ったりしていた、写真がたくさん残っていたので分かった、しかしみんな同じような年齢なので遂に連絡が途絶えてしまった。
それから少しずつ認知症が進んでしまった、一昨年亡くなった父は優しいが寡黙な人だったので、母はそれが不満だったらしく、何時もそれを愚痴っていた。
父が自衛隊のお偉いさんだったので、官舎の中でお姫様扱いされていたので、上から目線のところがある。
それを施設の方へお伝えして来た、施設の方は「ではお母様はお姫さま扱いしましょう」と言ってくれた。
なかなかの施設である、中にはデイサービスがある、お風呂や美容室もカラオケもある、比較的自由で開放的だが、特に徘徊にはとても気を使っている。
外には出られないが、散歩や様々なレクリエーションがある。
母には、一ヶ月は会いに行かないつもりだ、多分初めは我々がかえるとパニックになり、帰宅願望がでると思う、学校を転校したときのようなものだと思う。
かわいそうだが暫くは会わない方が良いのです、母は多分この家の事も忘れてしまうのではと思う。
中には似たような境遇の方もたくさんいらっしゃり、色々な方との会話の中で母は、自分の立場を理解し、新たな生きがいを見つける事だろう。
こんな事を二人で色々話し合っていたら、施設の方から連絡が来た、色々こちらの都合のいい感じに事が動いた、後はこちらの体力である。
本当に話を分かってるのかな?少し心配です。