カートリッヂ
国内外含め様々なカートリッヂを使って来た、何と言っても個人的に音に優れていると思うのは、総じてMCカートリッヂだった。
シュアーやADCやtechnicsなど、確かに簡単に針交換が出来て、音のそこそこのカートリッヂも確かにあった、だから音が悪いのだと個人的に思っている。
そもそも針交換が簡単と言う事は、別個体になっており、そこがエネルギーロスを起こしているのだと思う。
MMカートリッヂも確かに優れたものもある、しかし針圧が軽く音はハイ上がり、頭の上を撫でつけられたような薄い高域の鳴り方が気に入らない。
以前師匠だったHさんから譲っていただいた1973年製造の、OrtofonのSPUA/Eは本当に素晴らしかった。
今は同社のCadenzaBLUEである、調べてみると、コントラbやSPUの流れをくんでいるが、音は現代的な付帯音のないさっぱりした、どちらかと言うとジャズではなく、クラシックに向いたカートリッヂですが、穏やかなジャズが聞けます。
私は常々話して来ました、ジャズ向きもクラシックも本来はないと、しかし昔GASのテァドラとアンプジラを使っている時に思った。
音はストイックな方向へ調整していた、そしてご試聴されたみな様から言われた「圧倒的にジャズ向きです」その時はプレーヤーはガラード301のハンマートーン、トーンアームはオルトフォンRF‐297、カートリッヂはオルトフォンSPU‐A/Eでした。
ジャズは独特な帯域バランスでストイックに鳴りました、クラシックも交響曲やワルキューレやビゼーのカルメンなど雄大な曲は鳴りましたが、クラシックのバロックは難しかったのです。
しかし少し前に聞いた似たようなシステムは、スピーカーシステムは違えど、全く違ったダイナミックで端正な音に驚きました。
そうあの頃の私はまだ若く、鳴らせていなかったのです、カートリッヂもまた然りです簡単に答えは出ませんね。
私も若輩者、まだまだですね。