ソフトが大切だ
まず世間にはびこっている(定番)ソフトの中に、本物のソフトや音楽は存在しない。
何も分かっていない昔の日本のジャズ評論家達が勝手にふれ周り、日本独特なジャズの文化を作ってしまった、そうとしか思えない。
コルトレーンが好きだ、ビルエバンスが好きだ、どう思おうが何を聴こうが勝手だが、ジャズを真剣に聴いて分かって来るのはやはりカウント・ベイシーがジャズの基本みたいなものだと言う事である、その本物すら誰も知らない。
そして数あるサックス奏者の中から、ベイシー楽団にいたレスターヤングに行き着く筈なのである。
一般には手に入れる事の出来ないCDや、レコードが実にたくさん存在する。
オーディオをやっていれば確かな知る人ぞ知る情報が必要になる、そして私は荻窪の櫻井さんと出会った。
「どうしてこの方はジャズしか聴かないのだろう」思っていた。
しかし我が家にソフトを持参で来られ、色々聴いてく内に私はその理由が分かったのである。
オーディオは確かに使っているものも確かに大切である、しかしそれだけでなく、優れたソフトを知らずに音を良くしようとしてもむりなのだと分かった。
そして本物をじかに聴くことの大切さを分かった、クラシックはその点決まりきった楽譜の中で、ひたすら揃って弾いてるだけ、しかしそれがクラシックの凄いところなのだが。
ジャズは自由で楽しいのです、同じ曲を演奏してるのに全く違う曲を聞いてる気がする。
育ちが育ちなので、奏者同士が凄い音を出しからかってみたり、ちょっかいをだしながらそのバトルなのである。
この言い方は不適切かもしれないが、黒人さんたちは生まれてからこのかた良いことなどないのである。
そしてアメリカはショービジネスの国、お金をいただいて聴いてもらう大切さを知っている、つまりジャズライヴはショーなのである。
ジャズはスラム街から産まれた、自分の切なさや怒りをジャズにぶつけているのである、そしてジャズのレコードもCDもUSA盤の音がいいと思う。
ジャズのオリジナル盤はモノラルの深溝盤で綺麗なものは、七万円から二十万円いやもっと高いものもある。
でも何故ブルーノートやコンテンポラリーやプレステージやリバーサイド盤ばかりがクローズアップされるのか、これが理解出来ない。
先に書いたレコードも日本盤はお話にもならないが、USA盤でも全く低音がなく、リヴァーブがかかっていてお風呂場で聴いてるような音、何がいいのかさっぱり分からない。
いくら努力してもこのようなソフトを聞いてる内は鳴らないと心得るべし、永久にレスターヤングの優しさは分からない、それを心底分かった人間が目標を持ち鳴らせる気がする。
オーディオを鳴らすには、優れた本物をどれだけ聴いたかどうかである。
良いソフトを所有したいものです、探し集めていただきたい。