努力だけで真実は鳴らせない。
沢山の商品の中から本物を選び抜くセンス、これが必要である。
そして自分は何故それを選んだのか、的確な理論と理由がなくてはならない。
そしてどの様に変化または向上させたいのか、どこがどの様におかしくて気に入らないのか、これが明確に理解できてなくてはならない。
「有名な方が使っていて良さそうだから」これでは全く駄目である、漠然とお店に行っても結局ババを掴む事になる。
売り場の人もあまり勉強してる訳ではなく、分かっていない、私はそう思う。
そしていかにして優れた販売員と出会えるのかも、とても大切な事である。
やはり眼力なりセンスも必要である。
オーディオ評論家だった菅野沖彦さんが生前よく話されていた事を思い出す「仕事であちこち聴いてきたが、まともに鳴っていたのは二人だけだった」と。
「みんな装置は立派だが、何故それなのかコンセプトを応えられない、だから駄目なのだ」何度も話されていた、そして音楽を理解する事である。
私も全く同じ意見である、そして的確に応えられたとして、耳で聴いた上において実際に鳴っていなくてはならない。
そんな事を考え聴いていると、99パーセントの方は鳴っていない、そう思う。
そして分からない奴らが集まって、おかしな実験や的外れな試聴会をやっている、妬み、そねみ、けなしあいばかり、オーディオが嫌になることがある。
オーディオは突き詰めると、音楽を聴く趣味なのである、いかに沢山の優れたソフトを所有し、またそれを聴いてないと、オーディオシステムも完成しない。
色んな事にトライして失敗を重ねながら覚えていく、これがオーディオであるが、経験を積んで行くと、その失敗が少なくて済むものである。
しかし努力だけで上手く鳴らせる程、オーディオは甘くない。
先ずはいい音を鳴らしてる方と知り合い、ご伝授願う、これが一番の早道である。