エージング
新しく購入したCDプレーヤーやアンプなどはエージングが必要で、ケーブルや機材の下に敷くインシュレーターに、エージングは必要ないなどと話している方がいらっしゃる。
そして暖かい時より寒い時の方が、音がいい気がする、などと話してる方もいらっしゃる、それこそ何の根拠もない、むしろ湿度を気にされるべきだ、室温は空調で調整出来る、しかし湿度は音に影響し、空調ではなかなか管理が難しい。
とんでもないお話である、何でもそうですが、インシュレーターに限らず、新たにものを追加すると、しっくりくるまでに、やはり時間がかかるものです。
ケーブルもそうです、こなれてくるまでにやはり時間がかかるものです。
私は分かりやすく目安の為に72時間、丸三日と書いているが、毎日三時間聴いたとする、それでは24日かかる事になる、そこが我が家との環境の違い。
しかしエージング期間は、実際は時間で表せるほど単純なものではない、私は仕事柄、基本的に、オーディオシステムの 電源を切る事はない。
ずっとCDをリピートさせて、プリもパワーも、チャンネルデバイダーも、マスタークロックジェネレーターも動作させ、鳴らしっぱなしにしてある、確かにそうできるだけの特殊な環境にある。
なぜそうするのか、いついかなる時に誰が聴きに来られてもベストな、こちらが意図する状態で聴いていただきたいからである。
そしてエージングの問題があり、作ったケーブルなどを常に違いを聴いて正当な評価をしたいからである、エージングが済むまでは私は一切他をいじらない。
下手な事をしてしまうと訳が分からなくなってしまうからである、エージングが終わる前に次から次へと色々やってる方がいる。
そうではない、一つ一つの積み重ねが大切なのがオーディオなのです、矢継ぎ早に色々やってしまうと、何がどうよくてどう悪いのか分からなくなってしまうからである。
本当の結果が分からず色々重なってしまう、私はそんな方をたくさん見てきた、そして気がついた時はもう遅い。
凝り固まった考えで色々やってるので、何が何だが訳が分からなくなっている。
オーディオやってれば、いつかまともな音に出会うと思う、分かった時、自分のシステムとのあまりの音の違いにびっくりするだろう。
そしてどこがどう違うのかすら、既に分からなくなっている筈である。
昔の私がそうだったのであえて話した、でも私には運もあった、分からないまでもやってる内に、まともな音の方向のようなものが見えたのである。
何時も話してる違和感である、上手く鳴らせなかった時の音も好みで合わせたので格好良かったが、やはり違和感がありすぎた。
生のクラシックを響きの整ったホールで聴いたからである、自分のオーディオシステムとのあまりに違いすぎる帯域バランスを感じた。
それがウエスタンスピリッツを成長させてくれたのは間違いない。
私は一生の内に一つのシステムを鳴らすのが精一杯だと思っている、なので色々使ってみたが、結局JBL4560BKで良いのである。
このスピーカーは未だに変化し続けている、と言おうか、オーディオの音は常に一進一退を繰り返している。
多分、分からない方には永遠に分からないだろう、エージングで音が変わらないなどと話してるようでは、お話にならないと思う。
オーディオは拘りの趣味、しっかり聴き分けて、違和感を消していきたいものです。
エージングで音は変わります、分からないからと逃げ口上を作ってはいけません。
何を使ったらどうのこうの、これは真にオーディオを理解されてる稀な方が感じる事であり、エージングを含めた帯域バランスを先ずは理解する事である。