GASのアンプ
みんな何を使ったらどうのこうの、とても残念に思うと共に「自分のオーディオの入り口も同じようだったな」そう思った、機材の差で音は大きく変わる事はないのに…
でも確かに少しでも優れたものを探して使い、その差を重ねていく事もまた大切な事です。
四十年前、当時はまだ景気がよく、色々買い換えて思った、スピーカーやカートリッヂ以外のアンプなど色々換えてみても、お店の餌食になり、大きな変化はないと感じた。
そこで気がついた、変化のしかたが違うのである、オーディオと言うのはある程度決まった流派や回路がある、その枝葉に分かれているだけで、そんなに大きな音質の差はないのだと。
しかし私は今は亡きジェームスボンジョルノ設計の、GAS(グレートアメリカンサウンド)のアンプの音を聴いてのけぞったのです。
初期のものは更に凄い、ジャズやロックやフュージョンを大きな音で聴いた時の、奏者の神経までをも浮き彫りにしたような音に、惚れ惚れしたものです。
そして、相当数、製造年代も含め購入し使ってみました、しかし問題なのは作られてからかなりの年月が経っていて、経年変化で故障が多いことです。
しっかり修理してくれる方の存在は知っていたのですが、縁がなく諦めたのですが。
しかし再び再会したのです、やはり当時と変わらず危なくかっこいい音です、しかし私の現在のシステムは、オールマルチです、マルチで今、ボンジョルノのアンプを揃えるのは、とても難しいので手を出しませんが。
ボンジョルノのアンプを超えるアンプは、未だにないと思います。
今の時代、求められてるのは、癒やしの音です、でも癒やしの音質でジャズを鳴らすのは、あまり宜しくないと個人的に思います。
やはり本当の厳しさの中から、滲み出て来る優しさのようなものがジャズだと思うのです。
振り返り思います、やはり自分はよき時代を経験した、感謝すると共に、昨今のハイエンドの世界を少し危惧しています、値段があまりにも高額すぎる事です。
と言いながら、私もハイエンドをシステムに取り入れておりますが。
あくまでも主観で呟いてみました。