帯域バランス
これをお伝えするのがとても難しい、帯域バランスとは、スピーカーシステムを聴いた時の、全体的な音のバランスの事です。
オーディオは、スピーカーを上手く鳴らすのが最終目的ですが、それ以前に色々な原因があり、スピーカーが上手く鳴らなくなっている、エネルギーロス、これが大きいと思います。
とは言っても、ユニット構成やその能率を合わせるだけの事ではなく、他の原因が元で鳴らなくなっている事が多いと感じます。
私はLCネットワークを自作してる時に感じました、アッテネーターである固定抵抗を決めている時の事です。
教科書どおり、それぞれのユニットの能率を揃えようと、抵抗を購入しては繋ぎ試しました。
しかし決まりません、パーツ屋さんへ伺った所「部品にも値段によって、数値の誤差や音の品位がある」との事です。
そして色々歩きまわり、秋葉原の海神無線へ辿り着いたのです。
丁寧なお店の方は、私の悩みを色々聞いてくれて「ならば多分DALEの酸化被膜抵抗(消し炭色)でバランスする気がします」との事でした。
早速必要な数値を中心に前後の値を購入し、繋いでみました「音の重心が下がり落ち着いていていてしっかりした」そう思いました。
しかしここからが問題、オーディオは、部品どうしのリード線のねじ止めや半田、色々な接点があります。
ネットワークをさわってる間に色々振動を与えたり、衣服が引っかかったり、様々な接点が緩んでいたのです。
時にはトーンアームの高さ調整ネジがゆるんでいたり、他のケーブルがぬけかかっていたり、あちこち不具合が出て来ました、エネルギーロスです、ケーブルも調整機能もネジがしっかり留まってないと、そこからしっかり信号が伝わらず、エネルギーロスになり、帯域バランスが崩れます。
当時のアースの配線は、やっつけ仕事の酷いものでした、しっかりシンプルに配線し直すと、何と合計2・5メートルのロスが見つかりました、つまりはまり込んで、細やかな所にまで気がまわっていなかったのです。
ネットワークの抵抗や音を聴く以前のお話しですね、そこから私は総てを丁寧に最短距離で、接点をしっかりと直していきました。
するとネットワークの答えも、部品自体の品位も含め、少しずつ見えて来ました、そして気がつきました。
「自作のLCネットワークはもう答が出ていた」のだと、後は丁寧に。
よく話している、音質が改善されてくると更なるあらが次々に出てくる、このようなことが頻繁に起こります。
そして好きで使ってきた中古品(アンプなどの機材)は、経年変化で劣化し次々に壊れていきます。
「これでは何時までたっても安定しない、何時も不満が残り、本来のケーブル作りが進まない」と。
その頃、時を同じくして古くなった実家を取り壊し、新たに我々も同居出来る家を建てよう。
この話が持ち上がったのです、そして紆余曲折ありました、変わった形ではありますが、電源のしっかりした、ウエスタンスピリッツのリスニングルームが完成したのです。
この際リスニングルームの事は、過去に書いて来たので省かせていただきますが、今では気に入ってます。
その部屋でどんどん改善して来ました、賃貸の部屋ではないので、家族に相談してオーケーならば何でも出来ます、やはり自己所有の戸建ては良いものですね。
色々な本物との出会いや別れを繰り返し、私はオーディオは使っているものの差だけではないと答えを出したのです、でもしっかりしていなくてはなりません。
人より更に先をいこうとするならば、理解した上で常に努力をしなければなりません。
更に最近一カ所、改善点が見つかりました、それは改善後、経過観察が終わり次第公開したいと思います。
話は変わります、また床屋さんが新たなブログを公開してくれました、あわせて読んでみて下さい、今回で十一話目です、面白く書いてるようですが、実はかなり知識のある方で、参考になると思います。