もしもライヴにボリュームをつける事が出来たら
ウエスタンスピリッツは、ずっとそう思っていました。
数年前、家内とホテルのラウンジなどで、シャンパーニュを飲みながらクラシックの室内楽や、ジャズの生演奏を聴いていました。
当たり前ですが、会話をするには少し音が大きい、家内は言った「この音質のままオーディオのようにボリュームで好きな音量に出来たら良いのにね」私が求めたのは正にそれです、全く同じ事を私も考えていたのです。
「そもそも録音されていないだろう」そう思っていました、しかしかなり録音されてる事が最近分かって来ました。
そして気がついたのです、コンサートやライヴの音に近付いてきた事に。
私のオーディオのやり方は、高級な機材を揃える事ではありません、ましてや何が優れてるか等と機材の能力を聴き比べる事でもありません。
つまりもの探しをしている時はもう終わったのです、私はある程度は何でも鳴らす自信があります。
オーディオは既に完成されている、それがわかってから、不必要なものを外した消去法です、一切ごまかしのきかない状態になるので、ケーブルや電源等の接点をしっかりさせる事が必要でした。
しかし馴染みがあり、答えは直ぐには出ません、その間も自分のシステムは元より、色々な優れてると思えるシステムを聴き歩き、自宅へ帰り比べたりしました。
最近になりますが、もうどこで聴いた音とも違う事に気がついたのです。
ボリュームをかなり上げて聴いても、オーディオ独特な音、つまりシャリ上がらないのです。
低音を軸とした帯域バランスは間違えていなかったのだと思います、特にどこの帯域が主張する訳でなく、整っていて正に、もしもコンサートにボリュームを付ける事が出来たら、そんな雰囲気なのです。
しかし個人的に、まだまだ気に入らない所はありますが、それはブログにはもう書く事は出来ないのです。
そのままを書くと嘘になるからです「そんな風に鳴るはずがない」そう思われるのは間違いないからですが、鳴っています。
余計なものを繋いだり足したりしてはこうは鳴らないと思うのです。
後から部屋にペタペタ色々貼ったりせず、響きや付帯音をみかたに付ける事です。
そしてそれぞれに与えられたお部屋で、オーディオシステムの電源を総てオンにした状態においてのゼロの音を作くり、鳴らす事だと私は思います。
でもこの言葉の本当の意味、皆さんは本当に分かるかな?心配になります。
しかし私のオーディオのやり方、これが絶対とは申しませんが、大切なのは順序ではないでしょうか?私は人間です、たくさんの間違いをしました、でも「何故思ったように鳴らないのだろうか」と今までやってきたことを素直な気持ちで振り返り思い出しました。
すると若い頃色々やってきた雑な所が、たくさん見えるようになったのです。
そこをもっと丁寧にシンプルに強靭にするために、ここに越してきて六年やり直して来ました、気がつくと未だにそのおさらいをしています。
何度もお話ししましたが、私はオーディオケーブル製作者です、そしてJBL4560BKを鳴らしています、世間的には低音が上手く鳴りません、出来上がったケーブルを繋ぐシステムが、そのような一般的な鳴り方では駄目だと思いました。
なのでオーディオショップも含め、いい音を鳴らされてる方がいらっしゃると聞けば何処にでも聴きに伺いました。
しかし見た目は確かに高級品を揃えられているのですが、出てくる音はどのシステムも???でした。
私がずっと探し求めてきたのは端正な音です、つまりコンサートやライヴにボリュームを付けたような音の事です。
つまり何も足さない何も引かない、ソフトに入った優れた音源の邪魔をしないシステムであり、ケーブルでなくてはならない。
そう思いますが、参考になるシステムが何処にもないため、自分の耳と感性だけが頼りです。
しかし総ては過去から伝承された回路であり、人の作ったものの寄せ集めです 。
その性能を最大限使うため自分なりに努力して来ました、それはこれからも変わりません。
コンサートやライヴにボリュームを付けたような音、これを越えるものはないと思います。
私のオーディオは死ぬまで完成しないでしょう、いやオーディオに終わりはないのです。
その為にはまず音楽を理解する事ではないでしょうか?音ばかり追って聴かないで、音楽を楽しんでみませんか。