1パーセントの成功と99パーセントの失敗
私は何時も、行っていること総てが成功したように書いているが、実はそうではない、ほとんどが失敗の連続と言って過言ではない。
何時も冷静に判断し、間違いなく音質改善してるように見えるのかもしれないが、私は直感で動く人間である。
後から色々閃くことが多い、つまり作業手順と工具の使い方なのです。
そして見極めです、人は自分の目視で見える次元しか見えていません、物を色々な方向から見つめてみると、形は様々に変化する。
ようは同じ方向からみているだけでは、優れた方法が見えないのである、オーディオをやってる方にありがちな事です。
これは自作LCネットワークを作ってる時に気がついた。
「何故意図した帯域バランスにならないのだろう?」何時もそう思っていた。
そしてかなり後になって気がついた、JBLのネットワークは、かなり特殊な部品定数になっていた。
以前人から聞いた、特にJBLは、周波数によってインピーダンスがあばれている、実際にクロスさせる周波数でユニットのインピーダンスを計り、部品定数を割り出さなければならない。
私はずっとそれを信じていた、しかしそんな事はなかった、教科書どおりシンプルに作り、ドライバーの公称音圧レベルを信じ、固定抵抗のアッテネーターをウーハーやツィーターの能率と合わせ組むと、帯域バランスはしっかり決まったのです。
そしてスリーウェイのユニットの中で、ドライバーだけを逆位相に繋ぐ、これはマルチになっても変わらない。
当然JBLのウーハーは逆位相なので、ウーハーは逆に繋げ、コーン紙が前に出るようにしたほうがいいと私は思う。
世間に蔓延っている訳の分からない意見に惑わされてはいけない。
総て自己責任において作るか、実際に上手く鳴らしてる方と全く同じに作るのがいいと思う。
しかしなかなか上手く鳴らしてる人はいない、とにかく余計な事をせず、教科書どおりシンプルに作れば、余程おかしなユニット構成になってない限り鳴る筈である。
いろんな方向から見てよく考え、丁寧に作ると完成する筈であるが、なかなか難しいのも事実である。
後は本物を見抜く眼力も大切である、それは工具選びにも出てきます、工具は値段もあるが、やはりあなたの手に合っているものを選ぶのが大切である。
因みに私はドライバーやレンチはPBで、ニッパやペンチはFUJIYAを使用している。
オーディオの音質改善は、1パーセントの成功と99パーセントの失敗だと思います。