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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

オーディオの振動対策



振動対策を語る前に、なぜウエスタンスピリッツが写真の様になったのか。そして、どの様な経緯を経て振動対策に気が付いたのか、その理由のご説明が必要と思った。

30年前ウエスタンスピリッツは、自分のオーディオシステムはどこよりも鳴っている、そう思っていた。

そして33歳の時、ガラード#301がどうしても欲しくなり、所沢のヴィンテージオーディオショップに行った時、後にオーディオの師匠となるHさんと運命的な出会いをした。

ノイズカットトランスや絹巻きケーブルをお作りになっていた、その音が凄かった。

私はケーブルに興味をもち、日夜研究を重ねて行った。作り方と素線の径を含めた選び方、それと端末処理の仕方が肝心と気がついた。

そして、その思考のまま、システムの配線の仕方や端末をどんどんシンプルにしていった。今年遂に優れたリッツ線を作る事に成功した。

エネルギーロスのないリッツ線はまともな音楽信号をシステムに送り届けたのだろう。

遂に床が悲鳴をあげた。むしろ音が悪くなってしまったのである。数年前から千葉のIさんに伝えられた確かな情報があった。

スピーカーの下の床に10㎝位の質量のある板を敷きなさいと、そしてその上にスピーカーを置くのだが、直にスピーカーをベタに敷いた板の上に置くのでなく、小さな青黒檀を三点支持で置き少しだけ浮かせなさいとのアドバイスである。

その頃のウエスタンスピリッツのスピーカーとラックの下にはキャスターと耐震ジェルが付けてあった。

試しにキャスターより僅かに高さのある荒杉の角材を三点支持で敷いてキャスターを浮かせて鳴らしてみた。

音は激変した。さてこの結果の意味するものは、考えてすぐに分かった。

床に伝わる振動の周波数の変化である。キャスターが浮いてフリーになった為、床への伝わり方がかわったのである。

そして思った、千葉のIさんの様にキャスターを外し、10㎝位の板と青黒檀を三点支持で敷こうと。

そして、更にラックの下と上、機材の下に6㎝位の板を敷こうと。これを総て赤タモの集成材を木工ボンドで張り合わせ作って敷いたのである。

とりあえずこの時はスピーカーの下は3㎝を二枚重ね張り合わせ、普通の黒檀キューブを三点支持で敷いた。

更に激変するも千葉のIさんのご試聴はやはり厳しかった、スピーカーの下はもう一枚敷きなさいとお伝えいただいた。

そして、板を敷いただけのラックでは極限まで鳴った為に、アナログのハウリングマージンが、がた落ちになってしまった。

そこでまた千葉のIさんからのアドバイスがあった。なんと敷いた板もラックもいったん総て取り去り、その床に直にバスマットを敷きなさいとの事である。

一旦は否定したバスマットだが次の日購入し、ラックの下の床に敷き、その上に二枚の張り合わせた板を敷いて、その上にラックをキャスターと耐震ジェルを外し重ね、ラックの上にも二枚重ね張り合わせ敷いた。

アナログのハウリングマージンが劇的に増えた。そして、数日後スピーカーの下に、もう一枚赤タモの集成材を一枚追加して張り合わせ、スピーカーの下に小さな青黒檀を三点支持で敷いた。

スピーカーの下は合計で厚さが9㎝の板が敷かれた。

素晴らしいと思った。最早ずっと苦しんできたJBL4560の音とは思えない、整った響きの美しい音になったのである。

そしてそれから1ヶ月聞いてみて、最後のネットワークの入力の端末を半田で留めたのである。

JBLは、本当は高能率高性能が故に、床にダメージを与え、他の機材もその振動の影響をまともに受ける、そして自らも鳴らなくなってしまう。これが答えだったのである。

そしてターンテーブルのキャビネットを、チークでしっかり張り合わせ作ったのも、とても大きな効果があった。

オーディオの振動対策は、体積のある木材が優れている。色々試してきたが金属は絶対に駄目である。

みなさん優秀なコンサートホールの床は何で出来ていますか?意味は違うが、オーディオに使ってもセンスが必要になるが、音はコンサートホールと似ています。

コンサートホールの優れた響きなど、オーディオで聞いた事は今まで一度もなかった。しかし、ウエスタンスピリッツは今その響きもかなり近く鳴った。

オーディオに大切なもの、それはスピーカーの下の床や機材の下の正しい振動対策である。そして、たゆまぬ努力と端末処理の方法と端末の清掃である。

スピーカー下とラックの下の板は繋がってはいけない。これはミニコンポも良い音に出来る素晴らしい方法である。

この方法をしっかり施したミニコンポに、貴方の高級オーディオはなんなく負けてしまう事になる。

小型システムの利点は小さく軽い事なのである。大型システムは、腰を痛めるような大がかりな作業になる。

しかし、大型システムは、やはり大変だが、しっかりさせるととんでもないレベルに到達出来る。

ウエスタンスピリッツの様に。

小さなシステムで生さながらの音は逆立ちしても鳴らせない。オーディオは部屋の空気をスピーカーが正しく震わせ鳴らすのである。

世界でただ一人、まだ出会っていないウエスタンスピリッツを分かってくれる貴方の為に、私はどうしてもお伝えしたかった。間違いなく最後まで同じに行えば、貴方のオーディオシステムはコンサートホールのスケールと響きをかなり近くまで鳴らす事が出来る。

そしてジャンルやレコードやレーベルを飛び越えて、何でも鳴る様になるだろう。その時私が呟いた事がご理解頂ける筈である。

知らない人や家族に笑われるかも知れないが、頑張ってみて欲しい。最後に笑うのはやる気のある貴方だけである。今出来ないものが後に出来る訳がない、やるなら今でしょ!!

>>WESTERN SPIRITSのモニターケーブルは、こちら

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