音がスピーカーからはがれてゆく
このお話は少し前の出来事で実際とは少しタイムラグがある。
ウエスタンスピリッツが今、間違いのない第三段階の方向に進んでいる証拠だと思う。JBL4560BKがまるでB&W MATRIX805の様な綺麗な音を鳴らす様になってきた。
正確に言えば今回は、CDでのお話であるが、805に低音のエネルギーを足した音と話したら分かりやすいだろうか。
アナログでは4560の方が圧倒的だが、CDは本当に特にクラシックのピアノやヴァイオリンがB&Wそっくりである。これって普通は絶対に有り得ない。
昨日家内とリスニングルームで飲もうと先に三階へ上がって待っていた。家内が部屋に入るなり今日はB&Wなの?と聞いてきた。
「違う、これが実はいつものJBLなんだよ」と伝えると、目を丸くさせていた。ネットワークの入り口を半田で留めて72時間経った日の事である。
その事を家内に伝えると、私がいつも公開してるブログのとおりの音だと感想を話した。B&Wならば確かに二本のスピーカーが消えた様に鳴らしやすい。
しかし、遂にJBLもスピーカーが鳴っては聞こえないし、こんな風に鳴るとは思ってもいなかったと私は話した。
そう、努力すれば最後、オーディオはこんなに鳴るのである。お断りしておくが、私は自分が優れていると自慢してる訳ではない、ただ待っているのでなく、システムを現状のまま、努力をしたらこうなったと言いたいのである。
嬉しかったので、その日はビールをたくさん飲みたかったが、最近疲れていてあまり飲めなかった。
家内はクラシック党なのだが、私はあえてアナログに切り替え、昔のウイスパーズ等の声が入ったラヴバラードを中心に聞いてもらったのである。
音が濃いのに耳に絡まず全く違和感もないし、リアルだと感じた事を話した。そして家内は珍しく暫し真剣に聞き入っていた。
二本のスピーカーの間に定位する音像がとても小さいのである。今までじゃじゃ馬JBLを聞かれてる方は、このJBLを聞くと、はじめは少し拍子抜けしてしまうかも知れないが、やはり良い音の定義は存在するのである。
重心が低くて濃くて太いが、聞いてると細やかな音がたくさん聞こえて来て、繊細なのである。そして知らず知らずの内に引き込まれてしまうのである。そしてレコードの片面は直ぐに終わってしまう、これは聞いていて楽しく違和感のない証拠だと思う。
何時間聞いても、深夜になり眠くならない限り飽きる事はなくなった。でもこれはとても大切な事だと思う。
ボリュームを上げると生(コンサート)そのもので格好いいし、ボリュームを最小にしてもその情報量が薄れる事は皆無である。
本当にえらいことになってきた。しかし、これから更に変化をする予感がする。
でも個人的にはまだまだである。更に上を目指そう。