オーディオは、機材の優劣ではない、貴方が鳴らせないだけ
日本盤、輸入盤、オリジナル盤、確かに音の違いはある。しかし総てはそれなりにしっかり鳴るのである。ウエスタンスピリッツはずっとそう思っていた。
そして事実、やはりその通りだった。お疑いならば是非鳴らないと思うレコードやCDをご持参になり、ウエスタンスピリッツのオーディオシステムで聞いてみて欲しい。
よほど特殊な意図的な、機材の販売を目的としたソフトでない限り、ちゃんと鳴る筈である。ウエスタンスピリッツにはアナログレコードが1000枚ほどある。
今までに鳴らないと、相手にもしてなったレコードは、オリジナルも廉価盤も日本盤も再販盤も含め総てのジャンルがしっかり鳴った。
鳴らないレコードがない、これは正にオーディオの理想ではないだろうか?
システムが貴方のソースを選ぶ、私は何度も話してきた。しかし、それではオーディオに繋がれた鵜飼いの鵜みたいではないか。
そして、オーディオには何一つとして不思議な事は存在しなかった、ちゃんと鳴らせばちゃんと鳴るのである。不思議な現象が起きるのは何かが間違えているからである。
しかし、上手く鳴らないと思った時、直ぐに良いものを探そうと買い換えてしまう、ウエスタンスピリッツも以前はそうだった。でもそれは違うと気が付いた。
オーディオに大切なのは、多分床や機材の下から悪影響を及ぼすスピーカーからの振動である。だから板を敷く事が必要と呟いて来たのである。
私と同じようにやってみようと思う方は存在しないのか?数年後当たり前になると思う。実に素晴らしい方法である。
穏やかになり失うものは何にもない、それどころか元々録音されている本物さながらのホールトーンが再現出来る。
今流行りの、力のないトールボーイスピーカーならば更に楽に早く到達出来ると思う。ウエスタンスピリッツは巨大で力のあるJBL4560BKが故に、苦しんだのである。
JBLは歪みの多い、品のないプロフェッショナルユニットであると話される方がいる、それは知らないからそう思ってるだけ、とんでもない誤解である。
確かにJBLはエネルギーがあるので、床を震わせ機材までそのエネルギーで振動させてしまうが正解だったのである。
ならばそれを食い止めればいい、ただそれだけだった。
地面に4メートルの深さからコンクリートを打って、スピーカーを部屋の床から隔離するだけでは歯が立たないエネルギーのレベルなのである。
コンクリートで床は確かに隔離されるが、JBLの強烈なエネルギーはそれでも、床を振動させてしまうのである。
しかし、いくらコンクリートが頑強でも音に品位がない。やはり床や器材の下は響きの良い木材を分厚く敷かないと美しい響きが出ないのである。
ウエスタンスピリッツはやっと、いかなる理論をも覆す(くつがえす)だけの実践を繰り返し、この音を得たのである。それでも尚、真実の鳴り方になったので次々新たな粗がどんどん出てくる。今、それを減らしてる状態である。
オーディオは、頭で考えているより、行動した人間に軍配が上がる。最初は間違えた方向でもかまわない、オーディオは間違いに気付くセンスと行動力が大切である。
なぜなら間違いをしないと人は先へ進む事は出来ないからである。成功を目指すから失敗をするのである。
その失敗が重なり過ぎては私の様に時間がかかるが、失敗を恐れていては何にも解決しない。何でも最後(結果)が肝心である、
千葉のIさんと私が生き証人である。ウエスタンスピリッツのシステムは遂に鳴ったのである。
それでも尚、少しでも上を目指すのである。オーディオは終わらない。