部屋が音の洪水になる
良く聞かれるこの言葉、何かを施したら音で部屋が満たされ、音楽の洪水の様になった。
この状態こそが正にまだ鳴っていない状態である。エネルギーロスが思いっきり出た状態である。そして努力をすれば出口に近い証拠でもある。
スピーカーに音がこびりつき、前に出られないので部屋全体に音楽が充満した様な状態になるのである。そしてその様な鳴り方をすると大体の方はボリュームを上げてしまう、だから尚更である。
ウエスタンスピリッツはそんな状態に迄仕上げてから、エネルギーロスを減らして来たのである。
しかし、部屋が音の洪水の様になることは決して悪い事ではない、殆どのオーディオシステムはそこまですら鳴ってはいないからである。エネルギーロスが思いっきり出た状態と言える。
貴方のセンスがまともならば、聞いてる内に違和感に気付く時が必ず来る、ウエスタンスピリッツはその時に初めてエネルギーロスに気が付いたのである。
しかし、違和感を感じても、なかなか対処の方法が分からなかった。
とにかくネットワークも含め、ブラブラしているケーブルを簡単に留めている所や、端末の余計な金属を外し半田で留めていった。
このブログでも過去に何度も書いた、一ヶ所半田で留める度に音はしっかりした、今でもその総てをはっきり覚えている。良くなっていくと今までになかった粗がどんどん出てくる。それを一つ一つ確実に直していく、それがオーディオなのである。
そして順序通りにやり終えた今、音は穏やかで静かなのだが、クリアーで開放的な鳴り方をした。
定位する音は絶対に定位置から動かない。しかし、そこから音が以前の数倍奥行きを伴い広がるのである。
そして、かなりの音量にしても、むしろ物足りなくさえ感じる程である。
今では、迫力はあるが、舞い上がった様に、部屋が音の洪水になることは決してなくなったのである。
部屋が音の洪水のようになるのは、かなり鳴ってきたシステムである。努力次第では、ウエスタンスピリッツの様な鳴り方になるかも知れない。