何これ?
この内容は少し前の出来事である。
以前船橋のIさんが、ウエスタンスピリッツの完成したシステムを聞かれた時に、第一声で放ったお言葉である。
「何これ?」思わず二人で大笑いしてしまった。
規格外のアホみたいな音だったのだろう。
何これ?はお誉めの他以外には、酷い場合に使う言葉である。今回はお誉めの言葉だった。
お客様がご持参されたクラシックレコード展覧会の絵である。凄い重低音が一瞬入っていて、以前はウエスタンスピリッツのシステムでしか聞いた事がなかったらしい。
そして今回お客様から、床や機材の下に振動対策をする前のウエスタンスピリッツと同じ位に鳴ったと連絡がきた。
ウエスタンスピリッツは更に低い音を再生、歪みなくホールの音を再生できる様になったとお伝えしてあった。
その状態をご確認に来られたのである。
お客様はこう話された、ウエスタンスピリッツはいつもなぜこんなに短期間で進歩が大きいのかと。
私はこう答えた、幾多の困難をいつも一人で乗り越えて来た様に見えるのでしょうが、一人で出来た訳ではありません。お客様や仲間や家内の試聴結果や、対策の仕方をお客様に伝授され、出来る限り素早く次々と行って来ただけですとお伝えした。
お客様は唸っていたが、こう話された。たくさんの情報の中でどの情報がベストか選ぶのは難しいのではないか?とのご質問である。
私はこう答えた。確かにそうです、結局最後は経験からくる慣れと行動力ですとお答えした。無責任に行動もしないで憶測で提案される方も多いからである、そういった方の意見を私は一切聞かない。
電磁波対策として、機材をアルミ箔で囲ったり、フェライトコアをシステム全体のケーブルに100個以上も付けてみたり、馬鹿みたいな失敗もたくさんしましたよ、と話した。
それにしても凄い音になったと驚いていらっしゃる。
私はまだまだと軽くお答えした。確かにウエスタンスピリッツの今のシステムでは、オーディオの答えは出たと思う。しかし、自分なりにまだまだ細かいところがたくさん見えるのである。
私は永遠に満足が出来ないと思う。でも、それがウエスタンスピリッツのオーディオなのである。
それは何故か?オーディオは接点だらけのつぎはぎだらけである。大まかには終わっているが、更に細かなところを一つずつ改善していくしかない。
それもまた更にシステムの音に追加され、ノウハウと音質向上は確実に降り積もって行くのである。
少しでも良いものを探して使ってみるのも確かに少しは大切な事であるが、それだけに頼ってはいけない。何を使っているかでなく、どう使っているかてある。
オーディオの中で、機材の優劣の差など10%の比率にも満たない。やはり努力と経験で己のセンスを磨く以外に音を良くする方法はない。
なので経験者の私のブログを総て読んでいただき参考にされたし。総て本当の事しか書いていない。気を入れてしっかりご理解いただければ貴方のオーディオは確実に鳴る。但し一足とびにはいかないですよ、やはり順序は大切と心得よ。最初からしっかり読んで欲しい。
総て同じにやり終えた貴方のシステムを聞かれた第三者は、どんなレコードを聴かれてもあまりの違いに、「何これ?」と言う筈である。