とても良く鳴ってきた
このお話は少し前の事である。
やはり待てないと損なのか?あえて聞かずに数日ただクラシックのCDをリピートさせておいた。そしてクラシックのサンソン フランソワのピアノを聞いてみた。
少し前は明らかに違和感があったが今日は違和感がないのである。ピアノは張り巡らされた弦をフェルトを貼ったキーが叩く事で音が出る楽器である。
その雰囲気が実にまじりっけなく再生されたのである。そして低い音階から高い音階まで実に付帯音がなくクリアーなのである。
下に敷いた張り合わせた板の木工ボンドがやっと乾いたのだろうか?いいや違う、後ろの壁にスピーカーボックスをつけたから部屋がその響きに馴染んだと解釈した。
そして実に低いベダルの音を再生する様になった。その総てがまるで見えるかの如しである。
そして一ヵ月程前にダイアフラムを交換している、その馴染みもあると思う。それにしてもセッティングの技術とは凄いと言わざるを得ない。
ウェスタンスピリッツのドライバーの音は強いのでは?とのご指摘が一件だけあった、しかし違うと気が付いた。
ご指摘を受けた方のスピーカーはB&W MATRIX802なので黄色いスコーカーである為、付帯音が少ないが繊維を編んであるケブラーコーン故に、後ろに音が回り込み、少し薄い中域が魅力となりバランスがとれている、そのスピーカーとの比較になったのである。
ウェスタンスピリッツの中域は強いが、舞い上がり明るく跳び跳ねる事はなく、重心が低い。つまりエッヂがクッキリとたち、クリアーなのである。
この高解像度の中域の強さが、ボーカルやジャズを聞いた時に必要なのである。
ご指摘の時は、明らかに私も中域が強く感じたのである、しかし今目の前で鳴ってる音は明らかに落ち着いた鳴り方になっている。
まるで二本のスピーカーは鳴っていないかのようである。そして何よりのびのびしている。まだまだだが、そう、せめてここまでは鳴って欲しかったのである。
でも後少し、もう少し、スピーカーから音が剥がれて欲しい。