近隣トラブル
トラブルと言う程の事でもないが、我が家の雨どいの雨水がお隣の玄関先へ溢れているとの内容だった。
実際、雨の降った日に見てみると、確かに雨どいの管が接合部で外れてるのか、かなりお隣に漏れている事が分かった。
これは施工のミスである、ビルダーに連絡をした。しかし、我が家は土地が狭く、目一杯三階を建てているため、三階迄脚立(きゃたつ)を立てると脚立がかなり急勾配になり、危険である。
それではと、屋根の上から手をのばして作業をしてみていただいたが、屋根が急勾配になっており、パイプが外れたところ迄手が届かないのである。
となればお隣さんへご了承を願い、勾配を緩くするため、お隣さんの玄関脇から脚立を立てさせてもらえないかと伺った。
すると‥「家の土地には入らないで」と家の中に入っていってしまう始末。
そのお隣の娘さんからの苦情だったのである。もし私が逆の立場ならば、心よくオーケーしたと思う。出てきたのはその家の母親だった。お隣様は近所でも変わり者でとおっている。正直、ここまでとは思わなかった。
家を建てる時も音がうるさいとか、振動で家にひびが入ったとか、気分が悪くなったとか、苦情ばかり入っていたのを覚えている。工事を始める前にしっかりしたご挨拶に伺い筋を通しているのに。その度に工期が伸びて、近隣対策のお金がかかった。そのお隣さんは、更に隣の方ともトラブルを頻繁に起こしているらしい。
実家を建て替える以前は家の両親ともなかがよく、お裾分けをしたり、良いお付き合いをしていたのに、今は無視である。人間は分からないものだ。
近隣に住むものどおし、少し譲り合う事を知らないのだろうか。
でも、結局、苦情は放ってはおけず、後日、足場を組んで雨どいの修理をする事になった。
私はこう思った。常識から外れた方とは、常識の範囲内でお付き合いし。ある程度、常識のおありの方とは、くだけた柔らかなお付き合いが出来る。
こちらがやられたからと同じ対応をしてはこちらが安っぽくなる。相手と同じ土俵にのる事だけは避けたい。
しかし、ナイーブな問題だが、困ったものだと思う。