中野区のFさん、ご訪問
以前マランツCD‐34の修理を委ねられ、時間はかかったが、何とか修理が出来た。
その後遊びに行こうと約束していたが、Fさんの目が病気になり、手術が必要になった。
そして最近手術を終えてスッキリしたので、ウエスタンスピリッツサウンドを聞いてみたいとご連絡が入ったのである。
以前との違いは、スピーカーを後ろの壁につけた事であると説明をさせていただいた。
Fさんも、以前はアナログを聞かれていらしたが、断捨離(だんしゃり)的な事をされたらしく、一旦オーディオを売り払いやめていた。
しかし数年前に再度、オーディオを復活された。今はB&Wの小型スピーカーCM‐1をお使いになられ、アンプはCROWNを使われCD‐34で鳴らされている。
数年前、一度我が家にご持参になりCM‐1を二人で聞いた。JBLとは違った付帯音のない、定位の整った帯域バランスに優れた鳴り方だった。
当然、本日もFさんは、ご自分のCM‐1との比較ではなく、個人の思考でウエスタンスピリッツサウンドを聞かれたようである。
音がキラキラしている、低音が引き締まっていて、音の分離が良いと仰られた。そして、聞いていて楽しいとの事である。
それにしても、Fさんはとても明るくなっていた。目がちゃんと見えるとはこんなにも素晴らしい事なのかと、喜んで話された。
今までいかに視界にモヤがかかっていたのかを再認識したと喜ばれていた。そして、たくさんご持参されたCDも総て聞き終わり、いよいよアナログのタイムになった。
例の如くレゲエの女性ボーカルやマイケル・ジャクソンのスリラーのビリージーンをかけさせていただいた。
Fさんが驚いて、奥歯を強く噛み締めたのが横目で見えた。特にレゲエは45回転のディスコシングル盤である、低音が極限迄引き締まったウエスタンスピリッツサウンドは、かなり強烈だったのだろう。
マイケル・ジャクソンも目を丸くして聞かれていらした。そして、スリラーもかけさせていただいた。楽しそうに聞かれていた。もう他に言葉はいらないだろう。
とにかく楽しかった。多分、Fさんも。
Fさんはそこそこオーディオに拘ってはいるものの、他のウエスタンスピリッツを訪れるたくさんのオーディオマニアとは少し違い、音楽や人の声や歌詞に時間を委ねている。そんな感じの聞き方に感じた。
でも、聞かれた感想は実にシンプル且つ、的確で、分かりやすかった。
中野区のFさん、楽しい有意義なお時間ありがとうございます。またいつでもお越しください。