低音再生
ウエスタンスピリッツのウーハーはJBL130Aである。ボックスもJBL4560BKである。
世間一般的にこの組み合わせで低い低音は鳴らないと言われている、事実私もそう思っていた。
それはカタログに書いてある4560の再生可能周波数が60Hzと明記されてるからだろう。
しかし、残念ながら普通の4560はそこまで再生しきれていないのである。下の床の補強がなってないので、その振動がラックに伝わり、更には機材に伝わり本来の性能が出ていない為である。
スピーカー自体はただ送られた信号を受けて、前後に動いているだけである。ここまでは誰にでもご理解出来るであろう。
JBLに限らず、スピーカーから来る低音振動はかなりのものである。その振動が機材に悪影響を及ぼしているのである。つまり、その段階で音楽信号が汚れ、再生周波数を狭くしているのである。
悪影響を帯びた機材はまともに動作できず、そのままアンプに伝えてしまう。更にアンプに拡大された良くない信号、それがスピーカーに音楽信号としていくことになる。これが延びのない付帯音の正体なのである。
今回は低音のお話だが、低音振動は全帯域に影響するのである。
私自信も今とは違う低音の質を立派な迫力ある低音と勘違いしていた。しかしちゃんと鳴ってみて初めて分かったのである。
重い低音は低音ではないのである。抜けがよく軽く聞こえるが、そこに重みを感じる様になった。
私の場合素敵な低音を求め色々試してる内に、中音も高音も改善され綺麗になっていったのである。
一つを改善するために、総べての改善が必要になったのである。
オーディオは三位一体、総てが大切なのである、よってそれが分かっていないでどんなに計算されたご立派な部屋を作られても徒労に終わってしまう。
どんなに頑強な床でも絶対に振動する。これを改善するには、スピーカーやラックや機材の下に、厚さ10㎝の板を敷く以外にない。
それだけではまだまだ不充分だが、やらないよりは遥かにましである。そしてその板を敷いた時、ハッとする位素敵な低音に気付くと思う。