ハイエンドオーディオ
主観で書きます。
スピーカーユニットや機材は完成されています、とは言っても昨今のハイエンドは、皆さんがスペックだけを追い求め、努力をしようとしない為、どうしようもありませんが。
自分が使用しているヴィンテージとはまったく別な可能性を感じます。
ある程度ヴィンテージのサラブレッドならば、血筋は優れています。絶対に改造してはいけません。必ずどっちつかずのおかしな意味不明な音になります。
メーカーは分かっていないのではありません。昔からの耳の越えたうるさい方が最後の音決めをしています、まだ昔のオーディオの音を知ってらっしゃる方が結構残っていらっしゃるのです。
しかし、同じメーカーの中でも、ハイエンドの部門は、比較的頭の固い若い層が関わっているようです。いわゆる理数系の勉強だけ出来て、理論が優れていれば、音も優れているはずと勘違いしている方達です。
私は散々書いて参りました、理数系の理論だけで良い音になったためしが一度もありません。そんな余計な知識はオーディオに必要ありません。オーディオは再生芸術なのです。
では、どうしてベーゼンドルファーやスタインウェイの様な、世界的に優れたピアノをこんなに優れた日本人が作る事が出来ないのでしょうか?
当たり前です、センスがないからです。日本人が求めるのは技術であり、見た目の綺麗な木工工芸品だからです。
以前スピーカーボックスのお話しの時に、お話し致しました様に、ヴィンテージのオリジナルスピーカーボックスは、絶対に日本人には作れないと思います。それと同じ事です。
特にJBL4560BK、アルテックA‐7、タンノイオートグラフです。絶対に部屋の空気を動かす様な動作をユニットにさせる、オリジナルボックスでないと鳴りません。
またオリジナルボックスでも、取り組む前に、相当な覚悟が必要になります。
お金持ちの方は、オリジナルボックスのタンノイ・オートグラフを購入されただけで、五味さんの様な音を鳴らせると思われているようですが、それはまさに愚の骨頂で錯覚です。
五味さんが、どれだけご苦労され、晩年に誰もが驚く様な音を鳴らされたか、肝心なところ(行間、ぎょうかん)を誰も読んでいません。
だから、それすら結局は鳴らせず、お金をお持ちなので、ハイエンドの様な世界にはまるのです。オーディオは何を使っているかではありません。
高価なものを次々と買い換えたり、訳の分からない改造マニアになってはいけません。
基本に立ち返ったのが、ウエスタンスピリッツの音質改善方法です。もしも、ウエスタンスピリッツが現代のハイエンドを使って、本当に真剣に取り組んだとしたら、多分とんでもない音になると思います。
しかし、やる気が起こらない。あっさりしたデザインも個人的に気に入らないのです、ポリシーを感じないからです。
ウエスタンスピリッツの音質改善とは、機材そのものの本来の性能を最大限まで引き出し、余計な事をせずに邪魔をしないと言うものです。改造もしませんし、高価な機材も使う気はさらさらありません。
しかし、お金はかけるところにはしっかりかけます。直すところはしっかりと直します。それがウエスタンスピリッツの信念です。
貴方にそれが出来ますか?出来ないと思います。ウエスタンスピリッツのリッツ線とはそんなレベルで、体を壊してまで妥協なく徹底的に作ったのです。
ハイエンドオーディオに比べ、劣る訳はありません。しかし、ハイエンドオーディオはもっと別な意味でならば、無限大の可能性を感じます。