リネン(麻糸)巻きケーブル
低音に勢いと分解能があり、総ての楽器の分離にすぐれています。リネンを探したのは、絹糸の太いタイプの製造をメーカーがやめたからでした。
苦肉の策だったのです、正に背水の陣、その言葉がピッタリだったのです。
正直困りました。家内が売り場の担当者に相談してくれて初めてリネンを知ったのです。
見てみるとなんとなく良さげでした。しかし、ケーブルに巻き付けると毛羽立ち、音もケバケバしないか心配でした。
ちょうどモニター応募が殺到していたので、一段落してから作ってみると、案の定リネンは毛羽立ちました。
繋いで聞いてみました。三十分位は実に酷い音でしたが、次第に解れてきて、三日鳴らしてると落ち着きました。
未だに変化していますが、リッツ線シールド平行リネン巻きケーブルは、低音が豊かで太く、スッキリしていて、付帯音が少なく派手さはないですが、全体的に音の分離が素晴らしく、クッキリしたフォーカスの決まった鳴り方です。
絹巻きと比べると、今や絹巻きの方が響きや付帯音を感じます。しかし、そこが絹巻きの魅力でもあります。
リネン、良い外被を見つけました。ウエスタンスピリッツのシステムは端正で感度が高いので、この差は歴然としていました。
良いケーブルです。
しかし、世の中に万能はありません。総てにリネンを繋ぐと果たしてどうなのでしょうか。これから色々音質改善の実験をしてみます。
ウエスタンスピリッツは、まだまだですが、更なるオーディオケーブルを開発製造してまいります。