目指す音
アバウトに書きます。大きなスピーカーからフルレンジの様な、端正な音を鳴らし。小型スピーカーから大型スピーカーの様な迫力のある音を鳴らしてみたいのです。
なぜこう思ったのかですが、大きなスピーカーはコーン紙の分割振動が多いため、それが付帯音になるのです。
傘を広げ、傘を横にして前後に動かしてみて下さい。その原理と同じです。大きな傘ほど空気抵抗がありますね、ウーハーはその様なものです。
そして小さなスピーカーは、動作にストレスが少ないため正確なのですが、いかんせん低音が鳴らないのです。
そして両者はたえずそこに不満を持ちながらも、諦め、これは我が家の限界と思っていると思います。
現に小さなスピーカーでも、ウエスタンスピリッツの4560より低い低音が鳴るスピーカーがあります。
しかし、歪みも付帯音もないため、その素敵な低音を感じる事が出来ないのです。
別の意味でならば良いところはあるのですが、聞いてて退屈でついJBLに戻してしまうのです。
戻すと、以前の様な付帯音は少なく音像も小さくエッヂが効いている為に、小さなスピーカーがおおらかになっているかの様に、今のウエスタンスピリッツでは聞こえるのです。
でもやはり私は、38㎝のウーハーを軸に組んだオールホーンシステムが好きです。
昔、ロジャースのLS‐3/5aを所有しておりました。エリック・クラプトンを聞くと素晴らしく、来られたお客様に、JBLとどちらが鳴ってると思いますかと質問してみると。
「JBLでしょう?」と言われるのですが、「実はロジャースなんです」とお伝えすると、皆さん目を丸くされ驚かれた事があります。
ロジャースは小さなスピーカーでした、昨今の様なバイワイアーになってるものでなく、昔の本物でしたが、驚きの低音でした。
ウエスタンスピリッツのシステムはある意味ロジャースの音質を求めた、そう言って過言ではありません。
ロジャースは、ちゃんとセッティングすると、スピーカーが消えたかの様な優れたヘッドフォンの様な鳴り方をしました。
今のウエスタンスピリッツの低音は、ドカンドカンサウンドではありません。歪みが少なく、普通のJBLのようにぶつかる様な鳴り方をしません。大きなパワーも必要としません。
これが、鳴らしたかった音なのです。フルレンジ党の方が聞かれても音の大きさ以外は、違和感はないと思います。