ものには開発時のコンセプトがある
オーディオ製品には、歴然とした上中下(クラス)があります。本来は中や下など作ってはいけないと私は思うのです。
しかし、人には各々予算と言うものがあります。それが悲劇を生み、納得する為に個々の負け惜しみや、色んな言い訳が付き、変な理論が生まれるのです。
いくら物ではないと言っても、やはり上はトップに君臨するのです。ケーシングやノイズ対策や部品のレベルの拘りが違うのです、それが後一歩のレベルアップに繋がります。
なので本当に正しく、オーディオを突き詰めた者だけが、トップクラスの商品の真実の価値を知ることが出来るのです。
ウエスタンスピリッツが使っているコーラルのAH‐500が良い例です。
800Hzでカットするから420Hzのホーンのカットオフ周波数で構わない。
これが一般論なのですが、AH‐500は、ホーンのカットオフ周波数が250Hzなのです。
しかも私が使っているJBLのLE85はスロートが1インチなのです。そのドライバーがスロートアダプターなしに、穴明け加工なしに、250Hzのホーンカットオフ周波数を持ち、取り付け出来るのはコーラルの最高クラスのAH‐500をおいて他にないのです。
ネットワークは、教科書の図のように綺麗にスッパリとは切れていないのです。
その250Hzのホーンのカットオフ周波数はとても必要で、250Hzの美味しい所が、ウーハーと上手く繋がり、弾んだクリアーなウッドベースを再生出来るのです。
ドライバーとホーンだけをアンプに繋ぎ鳴らしてみても、モコモコしているだけで、音楽にはなりません。
しかし、ウーハーを繋ぎ、ツィーターも繋ぎ鳴らすと、しっかりと繋がり、個々に鳴らした音とは信じられない位、しっかりと音楽になるのです。
貴方が購入しようとしているものの上に更に高いクラスがあるならば、少し待ってでも、上級クラスを購入するべきです。
あまりに高額な700万円超えのCDプレーヤーならば話は別ですが(笑)
10万円よりは、35万円の方が間違いなく優れています。と最近個人的に思うのです。しかし、覚えておいて下さい、この値段の差を鳴らすシステムにするのは至難の技てす。
そして、商品には必ず作った時のコンセプトがあります。それが、ご自分と合っているか、冷静に理解しましょう。
オーディオは実に深く難しいのです。