もう一台のノイズカットトランス
二又のコンセントボックスを組み立て、繋いで配線完了。このノイズカットトランスは、ひょんな事から十年ほど前私の元へ届けられたものです。
都内近郊のヴィンテージオーディオショップが、オリジナルで販売していたもので、トロイダル巻きタイプの帯域の広いノイズカットトランスです。容量は1000Wで100V~100Vつまり一対一の巻き方です。
私も気付いていました、昨日千葉のIさんからもご指摘をうけたので、それではとアナログプレーヤーに繋いでみました。
最初は案の定、音はくもりますが、勢いと厚みが出て、音の乾いたような薄さがなくなり、元気になりました。
鳴らしている内にだんだん情報量が増えて、ベールが剥がれて来ます。
以前使用していたのでここから約10時間程の慣らしを経て、こなれて来る筈です。
音の重心がグッと低くなり好みの鳴り方になりました。
このノイズカットトランスは、CDとアナログの差し替えで使用します。
ウエスタンスピリッツの鳴り方が極限近く迄来た今、もう誤魔化しは少しも通用しません。やはり、ノイズカットトランスは、総てに一対一で必要です。
「この程度でも、やらないよりはましだろう」この考え方が一般的だとは思いますが、それでは人様を越える事は出来ません。
やはり飛び越えた音を鳴らそうと思ったら、それなりにクレージーでなければなりません。
気持ちよく違和感がないので、つい眠ってしまいます。音に違和感があると眠る事など出来ません。
ノイズカットトランスは、総ての機材に単独で必要ですが、アナログプレーヤーとCDプレーヤーに繋ぐと、別世界の音を聞く事が出来ます。
その時に、絶対に1000W以上の容量を購入して下さい。予算がないからと500Wの容量では、音に天地の差が出ることを申し添えておきます。ノイズカットトランスは、優れた音に鳴りますが、ノイズをとるため効率が悪いのです。
パワーアンプの最大消費電力が、もしも500Wならば、2000Wの容量が必要になります。
アナログプレーヤーにノイズカットトランスは必要です。
プレーヤーは回転するだけ?いえいえ違います、そのモーターのパルスノイズは、他の機材に多大なるダメージを与えているのです。