Ortofon Cadenza MONOを購入した
「せっかくここまで来たのにMONOも欲しい、やってみない手はない」家内は即OKしてくれました。もうお金がなく、何にも購入出来ない時は終わったのです。
前回購入したCadenza BLUEも含め、シェルリード線を同社のLW‐800Sを二つずつ購入して、ヘッドシェルは共にLH‐6000を使用しましたので、総重量は共に25.2gです。
総て同じものをチョイスしたので、SPUの様に差し換えるだけでOKです(厳密には違いますが)。音質ですが、デル・モナコの道化師のイギリス盤(MONO)を聞いてみました。
以前ステレオのカートリッヂで聞いた音は、スクラッチノイズが多く、古くさい音でしたが、Cadenza MONOで聞いたこのレコードは別物で瑞々しく、スクラッチノイズが極端に少なかったのです。
やはりステレオのカートリッヂとモノラルのカートリッヂは根本から全く違うのです。
Cadenza MONOのカンチレバーはアルミで、BLUEよりはかなり太いです。それが少し優しさや甘さをだして、低音も適度に付帯音が追加され、本来はあまり感じない低音を聞けて聞きやすいのです。
MONOも期待を裏切られる事はなかったです。こちらは細やかで甘さがなく正確と言うよりは、おおらかで、優しく品の良い音です。
ジャズのオリジルモノラル盤をボリュームを少し上げて聞くと、豹変するのかも知れません。
今回、カートリッヂ二本、ヘッドシェル二本、シェルリード線ニセットで三十万程の出費でしたが、それ以上の価値はあったと思います。
そして私は安心して、クリフォード・ブラウンのスタディ・イン・ブラウンに針を落としました、いままでの様なノイズはなく、シンバルの音は太く分厚く、モノラル本来の鮮やかな色濃い音色が聞けたのです。
そして更に安心して、ブルーノートのサド・ジョーンズのザ・マグニフィセントのキング盤に針を落としました。
もう全くお話しになりませんね?モノラル盤は音が良いのだと思います。言葉でお伝えすると、音総てが濃厚なのです。
もっと言わせていただけるのなら、モノラル盤こそがオーディオなのではないでしょうか?持論がひっくり返ってしまいました。
小細工はもう通用しない、そんな世界です、中古で購入していた中古品のカートリッヂ総てが駄目なのでは?と感じます。
そして、今こう思います。モノラル再生こそが生に一番近いと感じるのは、私だけなのでしょうか?クリアーに突き抜けて来ます。
色々聞きました、いままで古いと思っていたモノラル盤ですが、そんな事は全くありませんでした。まるで現代盤の様に総て鳴ってしまいました。
総て、再生するこちら側が、歪めてしまっているのです、つまり努力不足だったのだと思います。オーディオは、やはり繋いだだけで良い音にはならないのです。
Cadenza BULEも更に馴染んで来ました。
Ortofon cadenza 私は一番LOVEです。
しかし、千葉のIさん、これはベタ誉めではありません。良いところがあると言う事は、必ず別の何かを失うその反面がやはりあります。
やはり、システムが極限まで来ると、カートリッヂは品位の高いしっかりしたものを使うべきですね。更に極限迄来ました、もうやめられません。
早くモニターケーブルを完成させ、マルチシステムに挑みたいと思います。音は昔マルチをやってるので、だいたい想像はつきます。
整った今なら、更に端正な綺麗な音質になる筈です。