オーディオアンプ考
真空管、トランジスター、アンプにも色々あります、昔は大きなパワーのあるアンプが音に余裕があり良いと思っていました、これはあくまでも主観ですが、その考えにも一理あるのです。
パワーの大きなアンプの中を見ると、使っている部品の精度や容量が違うのです、質の良い部品を使い作られたアンプはやはり優れていると思うのです。
ラックスの真空管パワーアンプMB‐3045を使っていた事がありました、確かに音の抜けやその濃厚な鳴り方は魅力的でしたが、真空管が駄目になりメーカーに修理依頼すると、以前のNECの8045Gでなく、KT88に変更になって帰って来ました。
音がまるで変わってしまい派手で薄くつまらない音でした、それから私は真空管パワーアンプを使わなくなったのです。
でも私はもう一台、マランツのモデル8Bが好きなのですが、縁がなかったのですが、ムラドの真空管がなかなか左右揃わないので、手を出さずにいるのです。
真空管アンプのお話はこのくらいにして本題へ入ります。
ウエスタンスピリッツのスピーカーシステムはトータルで101dBの能率です、なのであまりパワーを必要としません。
本当はツィーターやドライバーは3W×3Wもあれば充分でウーハーだけはエネルギーが必要なので、50W×50Wもあれば充分だと思います。
オールマルチなのでそれでも500~600Wのアンプを繋いだ計算になります。
出力の大きなパワーアンプは、消費電力も大きくトランスも大きくなる為、トランスの唸りもその分大きくなるのです。
唸りは振動になります、その振動がパワーアンプ本体や、アナログやCDプレーヤー等へ悪さをするのです、ラックからパワーアンプをおろし下に分厚く板を敷いて設置すると、かなりおさまりますが、やはりパワーアンプは他の機材とは別の、しっかりした木製の質量のある、専用ラックに納めるべきです。
行動にうつすと、音が静かになりどうどうとした音になりました。
それでもなお振動が気になるので、パワーの少ない音質の優れたアンプが必要と個人的に感じました。
パワーの小さな質の良いアンプとチャンネルデバイダーは、もうイシノラボに依頼しております、来年から製作に入るみたいです。
私の狙いはもう間違えてはいない筈です、実際イシノラボさんでお聞かせいただきましたが、良い音しておりました。
依頼したのはプリ、スリーウェイチャンネルデバイダーと三台のパワーアンプです。
アンプは、確かにパワーも必要でしょうが、重さや振動も音質に影響しているのです、パワーがないと低音が鳴らないと言うのは完璧にナンセンスで、やはり質とそれらをしっかり動作させる下地が大切なのです。
今年も残すところ明日一日です、終わり良ければすべてよし、新年に向かって気を引き締めていきましょう。