ラック編
総ての機材を設置するとても大切なのがオーディオラックです。
オーディオラックにキャスターを付けてはいけません、付いてる場合、外した方が格段に音質は向上致します、強いて言えば静かな底力のある音になるのです。
キャスターを見てみると分かりますが、安っぽくグラグラでエネルギーロスの巣窟です。
私も以前スピーカーの下に、利便性を狙い付けておりましたが、階下に低音が漏れる割には低い低音が出ないのです、外して杉の角材をスピーカーの下に敷いてみて初めて分かりました。
写真の様に、出来るだけ頑丈に分厚い板や柱を使いご自分で作られると良いものが作れます、私は二個のオーディオラックを使ってますが、合計1t(1000㎏)はあります。
良くあるメーカー製のパーチクルボードを使ったラックは音が駄目です、MDFボードやメルクシパインの木も音が痩せてうるさくて駄目です。
ウエスタンスピリッツも以前はメルクシパインの板で作ったウッドポールでした、音は最悪で軽く粗く明るくカンカンうるさく酷い音でした。
一つだけパーチクルボードのラックも使ってますが別注で、板の厚さが5㎝あるので、まあまあですが、バスマットの上に赤タモの集成材をたくさん敷いてスピーカーからの振動を減らし、音を作りお膳立てをしてあります。
上手く鳴らせてみて、ラックの大切さを骨身にしみて分かりました。
まあまあの音で満足ならそれでいいでしょう、しかし私は生業です、あり得ない位鳴っていて当たり前なのです。
ですから細かい所にとことん拘るのです。
機材と機材の間の距離も各々に干渉するので、かなり音質に影響するのです。
オーディオラックは、重ければ重いほどその効果は絶大で、やはり木材の質と質量がものをいいます。
以前ラックマウント出来る機材を使い、金属のラックにネジ留めして使っていた事がありましたが、重いからとキャスターを付けていたた為か、音質は食い止まった様で今一つでした。
音を極限まで突き詰めるならば、やはりラックはしっかりした木材で作りたいものです。
しっかりしたラックに設置する事で、刺激的な鳴り方はなくなり、機材本来の堂々とした気品溢れる音になります、それが優れた昨今のハイエンドならば尚更です、身をもって体験しました。
ラックの板の厚さは10㎝は欲しいところです、そして、どんなに重たい物でもテコの原理を使えば一人で設置出来るものです。
こんな事ばかりここ三年間頻繁にやっていたので、五十六歳の体はガタガタになったのでしょう(笑)
しかし、音質には変えられません、私はオーディオに命賭けてます。
最近このblogをお読みになり数十人の方が板を敷いたり、私と同じようなラックを作られたと連絡が来ますが、皆さん一様に音が良くなったと驚かれております。
是非トライしてみて下さい、ご成功をお祈り致します。