スピーカーシステム
昨今のスピーカーシステムは、能率が低い小さなユニットを使い、ボックスを縦長強固に作り、ハイエンドショウ等で聞いてみてもお金がかかっていて、なかなか音が良いと思います。
しかし能率が90dB程度と低いため、真空管アンプの様に浸透性のある音質や、パワーの大きなアンプが必要になります、これは限界まで各メーカーが挑戦したためだと思います、こちらの技量が試されます。
私はJBL4560BKが好きで今も使っています、昔からB&Wのファンでもあり、805Vも所有しています。
JBL4560BKに130Aの組み合わせで能率は101dB、今のハイエンドとは比べ物にならない能率なのです。
音質を比べるとレスポンスの正確さと歪みと言う点では確かにB&Wに軍配があがるのですが、何故かJBLでないと私はお腹がいっぱいにならず、何時も結局JBLに戻ってしまうのです。
少し派手めでエッヂのきいた中音や高音、そして、低い音階が圧倒的に濃いのです、これはB&Wでは逆立ちしても、鳴りません、コンセプトが違うからです。
多分この両者の間にあるものは、料理と似たようなものが存在するのではないでしょうか。
脂も癖もないさっぱりした鶏のむね肉も美味しいですが、塩で食べるならやはり私は手羽先を選びます、手羽先は皮に脂があって甘みもあり美味しく感じます。
料理もそうですが香水もそうみたいです、その香りを作る為に、あえて嗅げないほどくさい臭いのエッセンスも調合していると聞いた事があります、これは実際シャネルのお話しです。
それと似たようなものだと思います、JBLの音にはその臭みの成分のような何かがあるのだと思います、好きな人は好きですが、嫌いな人には全く受け入れられないのもJBLなのだと思います。
私はそんなJBLから有り得ない位端正な音を鳴らそうと努力して来たのです。
とにかく大きな音で鳴らさなければ鳴らないようでは、お話になりません。
しかし、去年購入したハイエンドのCDと共に、ハイエンドのアンプやスピーカーも認めております。