更に遥か上があるのです
私もそんな鳴り方や音の存在を知りませんでした、凄いと言われるシステムをたくさん聞いてきて、確かにシステムは凄いのですが、どこで聞いても一部を除き、その帯域バランスに違和感を感じていました。
そして月日は過ぎ、ここ十年位から何件かの本当に優れたシステムに出合う様になったのです。
共通点はシステムの肝心なところ(電源)が各々の拘りでしっかりしていて、接点が綺麗だと言う事でした、そして機材はそこそこのお金がかかっていました。
そして当然各々の拘りはあるものの、帯域バランスが整っていました。
しかし少し違うと思うのは高域です、私も個人的にLCネットワークで苦しみました、高域の鳴り方は低音や中音にとても影響します、よほど上手く帯域バランスがとれてないと、位相がずれた様なうるさかったりボケている変な音になります。
なので、優れたチャンネルデバイダーを特注し、カットオフ周波数やレベル調整の楽なマルチに再度挑戦してみて、成功したと思えるのです。
マルチで成功する為には、LCネットワークで上手く鳴る帯域バランスを掴む事なのです、特にレベル設定と使っている部品の品位や精度です。
その基準が掴めてないとマルチで成功するのは先ず無理だと私は思うのです。
個人的にLCネットワークに五年はかかりました、ユニットの特性や能率がまるで違うからです。
そしてネットワークに使う部品のキャパシティーや誤差や音の品位等、挙げれば切りがないのですが、やはり高価な部品はそれ相応の結果を出してくれます。
またその差を掴む能力も必要になります、やはり経験がものを言います。
良い音を鳴らされてる方は共通して、LCネットワークを自作され、自分のものにされてから、マルチで成功したと、私と同じように語ります。
そして今のウエスタンスピリッツのサウンドとは、まだ中古の機材は一部残っているものの、成功された方々と肩を並べる位の音質になったのです。
その凄さはもう言葉にならない位高いところにあるのです、普通の方ならば「もう良いこれ以上は鳴らない」と思うのでしょうが、これは更にその先のお話しなのです。
私はケーブル製作者です、あり得ない位のレベルで鳴らしていて当たり前なのです。
「本当はしっかりさせれば、もっと鳴るんだけど」私はこれが嫌なのです、ならば完璧に鳴らそう、そう思ったのです。
ウエスタンスピリッツとはそんな性格なのです。
そしていつの日か、震える様な動きのある低音を鳴らしてみたいのです。