バスレフポートの風を切る様な変な音
私は、パスレフポートのフパフパした音が昔から大嫌いだ、なので、コーラルのX-Ⅶもそこだけどうしても馴染めなかった、所有しているB&W MATRIX805Vもかなり少ないが気になる。
しかし、アルテックA7や今使っているJBL4560ではそれを感じない、だから好きなのだと思う。
私には自然に聞こえるからだ。
自分でも昔、ボックスを色々作ってみた、バスレフポートの出口にRを付けてみたり、大きくしたり小さくしたり色々やってみたが、四角く大きく開けると、比較的その音は少なくなる。ただ、現代はバスレフポートは後ろに付いているのが多く、その音はあまり耳につかなくなったが、私はそれでも前に付いている方が音質的には優れていると思う。バスレフポートが後ろにある場合、音場は広く聞こえるが、どうしても低域が減衰して聞こえる。私は考えが古いのかも知れないが、オーディオは低音再生との闘いの歴史だと思う。確かにそれだけではないが、私はそう感じるのだ。ではなぜバスレフポートを付けるのか?であるが、やはり低音が強く聞こえるのが目的であろう。
YAMAHAの名機NS-1000MやビクターのSX-10スビリットが良い例だ、いくらメーカーが測定上再生していると言っても、聞くのは人の耳なのである、店頭ではたくさん並んでいた、鳴らして聞き比べると、やはりJBLの4311や4312をはじめとするバスレフに軍配が上がるのだ。
私はYAMAHAの方がタイトでかっこいい音だと思っても、切り替えて比べると、低音の量が少なく聞こえ、選ぶお客様が指を指すのは、パスレフタイブなのだ。
でもこれは仕方がないとしても、購入して少し経つとお客様は再度店に来られて、パスレフポートの音が不自然で気になると話す、あまり日にちが経っていなければ、私は交換してあげていた。
その結果、誰が言ったか分からないけれど、JBLはドンシャリだと言いふらす人が多かった。
私から言わせて頂くとドンは確かにあっているが、シャリは違うと思う、どちらかと言うとシーである。
シャリッとは鳴っていない、ツィーターがシャリッと鳴ればかなりのものである。
話しはそれたが。
丸いバスレフポートの風を切るようなうそくさい音はいただけない。
しかも本当に低い低音は全く出てないと思う。
お化け低音だ。
パスレフポートの長さや太さは教科書どおりにはならない、これも散々実験した結果である。
これは、何とかならないのだろうか?
ネットワークとおんなじである。
ただ、自分で作ったのだと言う満足感だけである。
メーカーの製造したスピーカーシステムの方がパランスが優れている。
メーカー製品はいつ聞いてもジャンルを選ばず、可もなく不可もない。
断っておきますが、私はいつも自分のシステムの自慢をしているのではない、ましてや自分の自慢をしているのでもない、こうしたらこうなったと呟いているのに過ぎない。
何かの参考にしていただきたいからだ。
自分のオーディオのやり方が一番などと思ったことは一度もないが、私が失敗した事をみなさんに繰り返してほしくない、その為に勝手に呟いている。
でも、使いこなして言おう、良いものは良い悪いものは悪いと。