MCヘッドアンプの修理とプチ改造
最近レコードを聞いていて頻繁に右チャンネルの音が、小さくなる。
ずっと呟いてきた。
私はずっとプリの入力やカートリッヂやシェルリード線を疑っていた、しかしテスターで調べると導通は何度やってもある。
試しにMCヘッドアンプのスイッチをいったん切り入れ直してみた、するとなおった、でも次の日に鳴らすとまた右側が小さい。
うんっ?確か以前自分で電源ケーブルを作って変えた、その時に基盤に刺さっている端子が熱で半田が溶けて外れて抜けかかっているのかも知れない。
そう思っていた、でもやることが山積していて、めんどくさかった、今日たまたま時間が空いたので、思い切ってシャーシを慎重に開けてみた、ネジがどこについていたのか分けておきながらの作業になる、見つけた、案の定である、刺さっていた端子はほぼ抜けかかっており、かろうじて半田で基盤に首の皮一枚で繋がっていた、いや外れているっぽい、多分ここだろう!他も細かにチェックしたが、見た目に異常はなかった。
外れたその端子はもう介すのが嫌なので、自作のウエスタンケーブルにトランスへのコードを直に半田で付けて、その先端を基盤に差し込み直に電源ケーブルを半田付けをしたのだ。
当然接点は二ヶ所減り、エネルギーロスは減る、かなりの音質向上が期待出来る、しかも電源である。
また慎重に組み立てて、恐る恐る電源を入れた、ちゃんとランプはついた。
プリの電源を入れパワーもスタンバイオーケーである。
先ずはスコットハミルトンのクローズアップをかけてみる。
日本盤コンコルドの音の強い録音だ、おかしければ私にはすぐ分かる、針を下ろした。
勢い滑らかさ広がりふくよかさ音像の小ささ抜群だ、当たり前だ、電源がちゃんと繋がったのだから、音はまるで違う、いつもながら自分の浅はかさにため息がでた。
何でもっと真剣に出来ないのだろうか?
何で半年も悪い所に気付かずに良く鳴っている等と呟いて来たのだろうか。
静寂の中から飛び出してくる静かで歪みのない強い優しい音だ。
私は絶対に物のせいにしない、大体が自分のミスである。
しかし、ウエスタン16GAブラックエナメル単線は固く配線はしづらいが、飛び抜けた電源ケーブルだ。例の如く私は固く絹巻きして作った、絹巻きとはウエスタンケーブルに巻いてある被服の事ではない、私はそのオリジナル被服をとり、自分の手で巻いて作るのだ。
ウエスタンの被服は巻が甘く音も甘い、強く巻き付ける事でしっかりした音になるのだ。
ちゃんとなったら、ボリュームが一目盛り上がった位の違いがある。
今一日経って再度聞いてみた、今度はまた右側がほとんど音が出なくてほんの少しノイズっぽい、これは…プリの入力の接触不良だ、触るとすぐになおった、繋ぎ変えた後によく起こる症状だ。
音は昨日半田したから昨日よりはあきらかに曇っている、後丸一週間かかる、多分しっかりするだろう。
みなさん、接点は大切ですね。
当たり前か。