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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

名機CROWNのアンプ

私は、JBLのオールホーンシステムをUSA仕様(117ボルト)のCROWNのアンプで鳴らしています。

電源はちゃんと117ボルトに昇圧しています。

プリアンプがIC-150AでパワーアンプがDC-300Aです。

1970年代のものです。

特にパワーアンプは、開けてみると、かなり埃が溜まり、電源ケーブルを留めている半田が割れていたので、各々内部(外も)の電源ケーブルを自作で作り、古い半田はしっかり吸い取り、シャーシを削り、電源端子を付けて使用しています。

何故電源端子をつけたのかですが、私はケーブルを製作しますので、作った電源ケーブルを試さなくてはならないからです。

CROWNを購入する以前はジェームスボンジョルノ製作のGAS(グレートアメリカンサウンド)のテァドラとアンプジラの初期のを、鳴り方が好きなので何台も使っていました。

GASは、これも有名なのですが、プリもパワーアンプもグランド周りのDC漏れ(半田付けの経年変化による接触不良)が多く、しょっちゅうメンテをしながら使っていましたが、スピーカーを幾つも焼きました、音はとても優れていたのですが、さすがに嫌になりました。

それで色々探し、CROWNにしたのです。

昔から一度使ってみたいと思っていました。

完全なるプロ仕様です。

デザインはプリもパワーアンプもシンプルなシルバーで、見た目はスッキリしていて、個人的にはとてもセンスが良いと思います。

しかし、その音はとてつもなくパワフルでエネルギーにみちあふれ、他のアンプにはあまりない音の広がりがあります。

その鳴り方は時として、恐怖を感じる位です。

この組み合わせのアンプでモニターして、1970年以降、殆どのアナログを世界中で録音したのではないでしょうか。

ならば、昔の優秀録音は総てと言ってもいい程なのではないでしょうか、今でも現役で活躍してるスタジオも多いと聞きます。

さて、最近D-45 75なるアンプがネットオークションで人気があるようですが、やはりDC-300AがCROWNの名機だと私は思います。

購入していただいたら分かると思いますが、静けさが全く違うのです、余裕と言ったらいいのでしょうか、これは個人のセンスの問題になりますが、やはり我々昔の人間が認めるのはDC-300Aの方でしょうね。

確かにD-45や75は普通のアンプよりは駆動力があります、それと確かに同じ1970年代から存在します、しかし、しっかり鳴るのとただ鳴るのとは大いに違うと私は思います。

それは何故か?

私も繋いでみたからです、同じではありません、残念ながら間違いなくDC-300Aが遥かに上でした。色々な意見もあるとは思いますが、これはあくまでも私個人の意見です。

しっかり聞いていただければ差は分かると思います。

CROWNならば何でもいい訳ではありません、現に録音はほとんどがDC-300Aです、スタジオの標準機だったのです、昔のB&Wやウエストレックス等の指定のアンプでした。

くれぐれもDC-300ではありません、DC-300Aです、DC-300はレコードカッター用のアンプです、用途が違います、対策をしていないとスピーカーが飛びますよ。

初期物と偽って販売している人がいますが、違います。

話しは戻りますが、それが答えではないでしょうか?これは今や値段は高級品ではありません。

今やネットオークションの落札金額がそんなに変わらないではありませんか。

少し前まではけっこうネットオークションで見かけたのですが、最近程度の良いものがめっきり少なくなってきた気もします。

D-45やD-75は確かにあのサイズで太いCROWNサウンドです、確かに凄いと私も思います。

私はCROWN信者ではないですが、DC-300Aが自分の好みなのだろうと思います。

前に使っていたGASのアンプと何処か似たような鳴り方に私は感じます、でもCROWNの方が安定していて、押し付けがましくなく、ファンの音もないですし、静かで、音の広がりと解放感があります。

典型的なアメリカンサウンドですね。

爽やかで力強く太い、簡単に言うと派手な一面も持っていますが、国民性なのか、多彩な鳴り方です。

私はこの言い方は好きではありませんが、世間的にはジャズロック向きと言われるでしょう。

普通トランジスターアンプは、演奏者にスポットライトが当たる感じは出ません、しかし私の部屋ではしっかりそれがあります、みなさんはもうご存知の様に、私はとにかく馬鹿みたいに色々やっています、CROWNのアンプの電源の取り方からして尋常ではない事をやっています。

今の狭い部屋ではもうこれ以上やることはない位まで行ってしまった気もします。

昔、スタジオも確かにそうですが、ディスコのアンプといったらCROWNかBGWでした。

とにかく壊れない頑丈なアンプと言う事です。

家庭で使っている限りならば、余程変なもの(モデファイ)でもないかぎり、壊れる事はまずありません、古いからコンデンサーの容量が抜けていた、良いのに変えたら、音が別物になった等、そんな事はありません、大体がたいした腕もないのに素人考えで改造したりしますから、妙な音になり、半田クラック等がこぼれてショートするのだと思います。

多少の知識があってもCROWNのアンプは改造しない方が音は良いです。

プロ機は、素人が改造等出来るレベルで作られてはいません。

一度モデファイを購入してえらいめにあいました、聞いて直ぐに分かったのは、音が細く全く力がないのです。

これを繊細な音と書いて販売するのだから笑ってしまいます(笑)

CROWNは完成品です、個人で勝手にやって自分だけで気に入ってるのならば何も言いませんが、変に改造してしまい、モデファイなどと高価で販売するのはいかがなものかと私は思っています。

CROWNはやはりオリジナルに限ります。

私も内部配線は自分で変えましたが、回路はさすがにさわる気がしません。

それは何故か?

多分、改造してもおかしくなるだけで、あまり良くは変わらないと思うからです。

予算があるのでしたら、是非とも、まともなDC-300Aを購入して頂きたいものです。

CROWNは、良いアンプですよ、このアンプの音を知ってしまうと、現代のハイエンドなど力なく感じると思います。

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