バトル.オブ.ザ.ホーンズ
オーレックス.ジャズ.フェスティバル’80ライヴ。1982年録音。
《PERSONNEL》
ティジー.ガレスピー(tp)
イリノイ.ジャケー(ts)
エディ.ロックジョー.デイビィス(ts)
ハロルド.ランド(ts)
カル.ジェイダー(vib)
シダー.ウォルトン(p)
エディ.ゴメス(b)
シェリー.マン(ds)
EWJ-80189です。
凄いメンバーですよね?
この頃がアナログ録音の全盛期だと思います。
当事、とにかくレコード屋さんに行っても何を買っていいのか、私にはさっぱり分かりませんでした。
購入したときは、ジャケットが綺麗で気に入って、これを買い、聞いて他のオーレックスジャズフェスティバルも欲しくなり思わず全部揃えました。
少し録音レベルが低めのダイナミックレンジの広い録音です。
スタジアム感や、エアー感がよく録れていると思います、しかし私が以前使っていたネットワークの、トランス式アッテネーターを外す事になる切っ掛けを作ったのがこのレコードでした、それまでよりうるさくなったのです、固定抵抗に戻すとしっかり落ち着いて、他のレコードもちゃんと鳴りました。
購入してからずっと大切に聞いてきた一枚です。
変な言い方になりますが、オーディオをやるのに何枚かは自分が聞きなれたレコードがほしいと思いませんか?
煮詰まり、分からなくなった時の道標になるからです。
しかし、今これだけのメンバーを日本に呼んだとしたら、凄いと思います。
確かに殆どが故人になっていますから現実に無理なのですが、凄い事だと思います。
ガレスピーは当たり前の様に素晴らしいですが、ウッドベースのエディゴメスやドラムのシェリーマンが特に冴えていると私は思います。
私はライヴハウスに日本のジャズメンを呼んで、ライヴを何度もやったことがありますが、同じように演奏してるのに、どうして同じような演奏にならないのでしょうか?
やはりハートの問題なのでしょうか。
日本のジャズメンも技術は確かに優れていると思います、そしてパワーのある人も確かにいるのですが、でも、そのトータルでの演奏内容は全くの別物に私には感じるのです。
特に、マルウォルドロンとジャッキーマクリーンのレフトアローンです、亡きビリーホリデーの死を悼んでマルウォルドロンが作ったこの曲なのですが、他の誰が演奏しても、あのように心に響いて来ないのです。
ジャッキーマクリーンの心臓を突き刺す様なサックスの音は最高だと思います。
また話がそれましたが。
普段は別々に行動しているジャズメンが、にわかに集まり、この様なフェスティバルで多分殆どがアドリブでやるのでしょうが、どれもセンスが良いと思います。
これからはソフトがドンドン絶盤になってゆきます、大切にしましょう。
オーディオは音楽を聞くための道具だからです。
やはりソフトがなければオーディオも成り立たないと思います。