英ちゃんの御飯
最近、家内が母の食事の管理を初めました、すると母は生きる事へ執着し始めたようです。
何故かと申しますと、私が階下に降りていくと母は御飯を食べていました、その内容を見て驚き、ただ御飯に永谷園のお吸いものの素を振りかけて、そこにケチャップとしょうゆマヨネーズをかけて食べていたのです、そしてなぜだか固形のカレールウとシチューをきざんで食べていたのです。
『これはまずいな』私はカレールウとシチューを取り上げ、家内に相談したのです。
我々は色々購入してきて、卵や納豆、ゼリーやフルーツをハムや魚肉ソーセージなど、全部食べてしまっても平気な量を少しずつ冷蔵庫に入れて、母に伝えました、母は忘れてしまうのですが、どうやら少しずつ食べているようです。
家内は夕方、毎日母が飽きないように、色々なお弁当を工夫して作ってくれ、私が持っていくのです。
家内が作り私が持っていく、これが母のプライドを傷付けずベストなようです。
しかし、一旦始めたこの介護は一生続く事になります、家内に頭が上がりません。
以前は何日か分を冷蔵庫に入れたのですが、一日で全体食べてしまうのです。
母は我が家の中で多分一番食べます、だから元気だとは思うのですが、栄養が偏らないようにするのが大変なのです。
介護ヘルパーやデイサービスも行ってましたが、我々がいないと総て断って返してしまっていたのです。
介護は色々条件が厳しく受けられないサービスが多いのです。
ありとあらゆる機関へ連絡したりしてみましたが、症状が軽いと思われ、ほぼ全滅です。
その為、我々は毎日、母が食べるものをスーパーで補充しております、しかし唯一の救いは母は徘徊が今のところない事です。
英ちゃん、父はもう居ないけれど、家内と私が居るからね、何でも頼って良いんだよ、私を産んで育ててくれた恩返しをさせて下さい、頑張れ英ちゃん。