手巻きの理由
音が良くなるからに他なりません、20年程前に手巻きは大変なのと、常に安定した商品を作ろうと、大手機械屋さんと組み、機械で絹糸を巻き付ける事の出来る、巻き線機を作ったこともありましたが、綺麗に巻けますが、やはり私が巻き付けるように強く巻く事は出来ませんでした。
確かに機械で巻き付けるため、正確でいつも安定して同じものを作る事は出来ますが、その線で作ったケーブルは音があまく、しっかりエツヂが立つ事はありませんでした。
機械を作る為には先ず、私が巻きつけている作業をお見せしなくてはなりません。
機械屋さんは『これはさすがに難しいですね』と言いました。
しかし、私は巻き付ける事が出来るので、機械は頭の中にありました。
それを機械屋さんへ書いて見せました『なる程』と感心されてしまいましたが、やはり素線を正確に送るスピードと、糸を単線に巻き付けるため、かなりの回転数になります、そのギア比と、安全に絹糸を巻き付ける回転数を調整出来なければならず、大変そうでしたが、何とか完成させてくれました。
でも音は駄目だったのです、これは途中からですが、想像どおりだったのです。
でも依頼する五年前に私は巻き線機を既に完成させていたのです。
機械で素線に絹糸をきれいに巻き付ける等、実にとんでもない困難な事なのであって、手で強く巻き付けた方が遥かに音は良く、ウエスタンスピリッツの絹巻き線は全く他のものと違うのです。
アンプで天地の差はないと私は思っています、では何処のどのようなアンプをつかったら良いのでしょうか?
アンプの能力でスピーカーを鳴らす事は出来ません、やはりスピーカーの能力が大切だと思います、どちらも優れていることも大切ですが、偏った指向でオーディオは出来ません。
オーディオは総てが大切です、アンプでスピーカーの能力を超える事は出来ません。