私の原点ウエスタンケーブル
随分色が焼けて汚れましたが、今から16年前、1996年4月に私の師匠有名なウエスタンの研究家H氏が私だけの為に作ってくれた幻のハンドメイド ウエスタンケーブルです。
どうですか?みなさん!ネットオークションやヴィンテージオーディオショップで販売されてる偽者とは全く違うと私が話すのがこれで、ご理解いただけますか?ウエスタンスピリッツのケーブルは、年月をかけてこれを更に研ぎ澄ませたケーブルなのです。
私は今でもこのケーブルにある意味勝てない、そう思います。
中の線はウエスタンの、選ばれたトランスからほどいた0.3㎜程の細い線に、細い絹糸を強く巻き付け、更に方向をつけてシールドしてあるのです、それを作れますか?
私は、はじめてこのケーブルを見て聞いた日の事を昨日の事の様にハッキリと思いだします。
実に凄い音でした、それまで私が使ってきた市販の高級ケーブルなど足元にも及ばず、現代オーディオが総てが茶番に見えました。
なぜこのケーブルが凄いのかと言うと、ズバリ!ピン端子です、秋葉原の部品屋さんで販売されてるモガミの150円位の部品で、作りやすいけれど音が悪いのです、それと半田は多分この輝きからするとキースター(USA)44だと思います、私も昔使っていたのですが、音に品がないので今は使っていません。
さて、これだけいじめられても音はピカ一なのです、私は新しいタイプのケーブルを自作する度に、この師匠のケーブルと比較します、やはり聞くといつも度肝を抜かれます。
ダイナミックレンジが広いとか狭いとかそんな事ではなく、素早く切れが鋭く、低音は低い所まで素早くしずみこみ、空気感や広がりがあり、爽やかで芯がありふくよかで優しいのです。
0.3㎜の単線がプラスマイナスに一本ずつしか入っていないのです、これには驚きます。
ラインケーブルは、太さではなく質と作り方の問題なのがこれでハッキリ分かります。
みなさん太くないと低音が出ない?勘違いしないで下さい、特にピンケーブル(ラインケーブル)に流れるのは電圧で電流は殆どないのです、ですから0.3㎜もあれば充分なのです。
ケーブルが太くないと低音が出ないのは、貴方のシステムに何処かしらの不備があるとみて間違いないでしょう。
しかしスピーカーや電源ケーブルは種類は違うけれど、そこを流れるのは電流なのです、ですからラインケーブルとは違い、ある程度の太さが必要になります、しかしそこも昨今の水道管の様なケーブルの太さになってしまうと、音はしまりがなく、ドボドボになっていまいます。
ちょうど良い電源やスピーカーケーブルに適した太さはアメリカの規格では16GA(又はAWGアメリカンワイアーゲージもあります)日本の線ならば1.4㎜~2㎜位が適しています。
何でもさじ加減が必要になるのです、太過ぎるケーブルは、例えば餃子に醤油をドボドボ付けて食べてる様なもの、いくら醤油が好きだからと、そんなもの食べ続けていたら、常に喉が乾き、いつか病気になります、それと同じでセンスがないと私は思います。
それに見ていてカッコ悪いと思わないのでしょうか?私は大嫌いです。
とにかく私のオーディオの原点であるこの師匠のケーブルは、時代の何かを私に伝え続けています。
多分オーディオはもうとっくに答えが出ているのだろうと思います。
鳴るか鳴らないかは貴方しだいです。
言葉は悪いですが市販されているオーディオケーブルは全滅だと思います。
被覆が駄目なのと太過ぎるからです、値段を上げる為に圧倒的に見せているのでしょうが、あれはカッコ悪いセンスがないと私は思います。