オーディオ(2)
オーディオは難しいですよね、普通のメーカー製のスピーカーの音を気にしないで純粋に音楽を聞いていられるのならばそれが一番ですよね、しかし、オーディオはほんの少し関わると、もっともう少しなんとかならないものかとなってしまう、そのほんの少しの事が大変ですよね、変化する事が分かってしまうのですから。
それは何故か?
オーディオ界で、世間にはびこる間違えた常識が人々をさ迷わせ、そうさせるのでしょう、そして様々なレコード会社やミキサーの様々な録音の違いが、様々なパーツの選択が、いつか真剣に鳴らそうとする人の壁となる、でも、そこに様々な鳴らし方が生まれる、だからオーディオは面白いとも言えます。
さて、B&W MATRIX802シリーズ3は、はじめは我々を嘲笑うかの様に全く上手く鳴りませんでした、どうしてもっとフレッシュな躍動感がでないのだろうか?おとなしすぎる。
そして、その後アンプはGASのテァドラとグランドサンにかわり、かなり鳴るようになったのですが、接触不良が多く、音が薄く広がりがないので現在は苦肉の策で、CROWNのIC-150AとD-150Aに入れ替わり、スピーカーの下にセッティングをしやすくするために先月キャスターをつけ、ラインにウエスタンスピリッツのシールドケーブルが繋がり、最近やっと優れた音が鳴るまでになりました、つまりこれが前回呟いた新しいものと古いものとの融合です、書くと簡単に見えますがここまで来るのに何と、二十年近くかかっています。
普通B&WのスピーカーシステムにCROWNは選択しないと思いますが、録音スタジオの801の指定のアンプがCROWNでした。
私がなぜいつもハイエンドのところに首を突っ込んで話せるのかこれでご理解いただけると思います。
私は相手がハイエンドだろうが、ウエスタンだろうが、値段が高かろうが、安かろうがひるみません、良いものは良い、悪いものは悪い、しかし殆どは惨憺たるものでした、そこから色々なお客様の音を調整してきて、少なからず経験とノウハウがあるのと、これも全く私が優れているとかの自慢ではなく、自分はある周波数を聞き分けられる能力が生まれつき人より鋭いのではないかと思います、ただそれだけです、後は強いて言えば、行動が人よりも早い事でしょうか。
結局、オーディオの組み合わせも、回路も、ネットワークも、パーツ選びも、ケーブルも総てはパズルです、鬼の様に色々戦って自分のシステムと比較してやって来てそう思います。
散々やってきた結果、ある何種類かのパターンがある事に気付きました。
しかし、それを指摘しても最早何かの信者になっていて救えない人もたくさんいました、読んで頂いてる方々にはそのようになってほしくないと思い、またなっていたら気付いてほしいと思い、しかし複雑に絡まった個人の思考はなかなかほどけないと思うので、毎日熱く語っているのです。
私の文面から私はいつも部屋にいてオーディオばかりやっている様に思えるのでしょうが、結構あちこち音の調整で飛び回っているのです。
色々な経験が少なからずないと、こうも毎日プログを更新することは出来ません、必ずいつか文章に行き詰まる筈です、今更ながらではありますが、私は人のシステムを上手く鳴らしてなんぼの人間なのです。
《続く》