オーディオ(1)
始めにお断りしておきます、私は自分が人より優れているとか、上から目線でオーディオを語っている訳ではないことをご理解下さい、文章には伝える力がどうしても必要になります、難しいのです、ご理解下さい。
オーディオは総てが細かく関わっています、真剣に良い音を鳴らそうとするならば、最後まで何一つ手を抜けない趣味だという事です、私はそれを徹底的に自分の所有しているJBLオールホーンシステムで極めたいと思い、今までオーディオにこだわって来ました、当然これからも。
オーディオの世界は実に厄介で、本当の真実がねじ曲げられ、間違えた情報がたくさんあります、落とし穴でいっぱいです、そして殆どの方がその落とし穴に落ちています、でも真実は一つ、真剣に考えれば総て納得いく答えがあるのです。
結論から申しますと、オーディオは本物と出会えるだけの運が貴方にあるかないかだと言う事です。
そして、そのたくさんの偽りの出会いの中から、たった一つの本物中の本物を見分けるだけの眼力とセンスと経験が、貴方にあるかないかとなります、言葉は悪いと思いますが、それが現実です、そして、それを何とどの様に合わせて、どの様に使うのかだと私は思います、ブランド志向では絶対に出来ません。
私は、いつもそれを強く感じています、私の使っているJBLのオールホーンシステムなんて、音が直線的で、ジャズしか鳴らないうるさく品のない音とデザイン、ハイエンドオーディオを指示する人達や、過去に上手く鳴らせなかった人達はそう思っている事でしょう、私も数年前迄はそう思った事が事実あります。
しかし、それは大きな勘違いです。
では、それは何故か?をこれから語ってみましょう。
例えば現代のハイエンドスピーカーシステムは、ほぼボックスを鳴らしません、歪みの少ないユニットからの直接音が主です、しかし私の使ってきたスピーカーシステムは、ボックスを上手く鳴らします、そうしなければまともな音にならないからだと思います。
ハイエンドスピーカーシステムのユニットはヴィンテージスピーカーと比較して、確かに色々優れた面を持ちながら、なぜどれも音が薄いのでしょうか?そう歪みが少なく、ある意味エネルギーロスが少ないからだと私は思っています、それは私の使ってきたJBL等を基本に作られ、それらが色々な技術の枝葉に別れて来たからではないでしょうか?しかし結局ユニットそのものをつぶさに観察してみても、古くからの機械的なルーツが色濃く残っていて、結局、そんなに進歩をしてるとは思えません。
それと、現代のアンプはどれを聞いても、特にアナログは回路と新しい優れた部品のせいなのか、本来アナログを上手く鳴らそうとした時代の音は現代は皆無です。
つまり、歪みが全くないのです、現代のオーディオはあまり心に響きません、多分、CDを聞くために作られています、だからアナログはなんだか付録的な印象です、ノスタルジー的な、逆に私が使っている1970年代のアンプはCDがあまり上手く鳴りません、何故なんだろう、八方手を尽くし、ずっと考えて来ました、そもそも鳴らす周波数が違うと思えます。
ですから私はこう考えます、新しいものと古いものの融合です、新しいものだけでシステムを組まない、古いものだけでシステムを組まない、その中間点に善きところがあるのでは、と思うようになりました。
その私の思考で、今、成功しているのが、B&W MATRIX802シリーズ3のお客様のシステムです。
そのお客様は私が秋葉原に居たときから懇意にして頂いてる方です。
はじめは上記のスピーカーシステムにアンプはMacintoshのC-40とMC-7300でCDはエソテリックでした、その後再度アナログに目覚め、ガラードとオルとフォンのアームとカートリッヂを使う様になり現在に至ります。
そのお客様は、今、素晴らしい音を手に入れられました。
《続く》