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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

総て使って理解した上で

私は自分が使った事のないものをブログで公開しない、総て自分で使って判断してきている。

しかし中には若いが故に使いこなせなかったものも含まれていると思う。

でも書いたものは、ほぼしゃぶり尽くしてきたつもりだ。

特に最近書いているSAECのトーンアームを例に挙げよう。

WE‐506/30から始まった、その時友人は言った「何故WE‐308SX」にしないのか?と。

その時の彼のシステムは(technicsSP‐10MK2に最高級のレッドコンソール、そしてトーンアームは308SX)だった。

スピーカーはヤマハのNS‐1000(Mではない)だった、その頃、彼のオーディオシステムは、何を聞いても、とても上手く鳴っていたのを今も思い出す。

でも私はマイクロのターンテーブルーシステム5000番をチョイスした、届いた重さに両親はとても驚いていた。

トーンアームは506/30だった、でも使い切れてなかったのか、一度もいい音はしなかった。

使いこなしが駄目だったからである。

それから私は407/23も使い、308SXも使い、世界で名だたるトーンアームをほぼ全部使い現在に至る。

しかし、アナログは微調整がものを言う、使っているそのものの性能を引き出す努力が必要なのである。

私はデジタルに逃げている方とオーディオを語ろうとは思わない、その理由はデジタルは安易で音が悪いからである。

今回308SXを探し購入したのはほかでもない、調整次第で天にも地にもなるからである。

昔友人の鳴らしていた音が忘れられないからである「私も鳴らしてみたい」こう思うのは当たり前だろう。

使ってもみないで、その凄さも難しさも到底理解出来ないだろう、そう思った。

とにかく端正な音だったのである「今でもあの友人が鳴らした音は私には鳴らせてない」そう思っている。

その音の凄さとは、二本のスピーカーが完全に消えたかのような鳴り方だったのである、二本のスピーカーの置き方のセッティングの匠でしか鳴らせない音だと私は思っている。

二本のスピーカーの微妙な設置位置で総ては決まる。

機材の置き方ではない、そんな簡単なものならもう答えは出ている、今更どうでもいい。

しかし、違うのである、やってみなけりゃ分からない、そんな事はない、これが総てではないが、微妙な二本のスピーカーの置く位置で、スピーカーは消えて聞こえる のである。

いろんな方がこのブログを読んで下さる、しかしやはり理解力が必要である 、ケーブルだけで音は完結しない、当たり前の事である。

総てが整ってオーディオは上手く鳴るのだと私は思う。

よってまともでないシステムにまともなケーブルを繋いでも音は良くはならない、私はそう思っている。

トーンアームは更に難しい、ハイレゾなどお話にならない、ましてやデジタルなど本物のアナログの半分も鳴らない。

どんなに努力をしてもデジタルはアナログに勝てない、これを知るべしである。

トーンアームを心底理解するには類い希な経験とセンスが必要になる。

色々使った上で、熱い議論をしたいものです。

今回やっと見つけた308SXは、経験から私の調整いかんで、素晴らしい音になると思う。

総ては私の微調整能力にかかっている、色んな意味で、これ以上のトーンアームは存在しないと思う。

何ヶ月かかるか何年かかるか分からないが、昔聞いた友人の音を、端正になった今のJBL4560BKで聞きたいものだ。

オペラの声と声が上下左右から混じりっけなく綺麗に重なる感じ、これを聞いてみたい、因みに今でもかなり鳴っている、更に更に先へ。

私は何にも知らないでオーディオをやってる訳ではない。

このようなブログを書くには、それなりの経験と使って来たものの自信と気合いが必要である。

これでも色々経験を積んでセンスを磨き、気も使ってきたつもりだ 。

オーディオも常識人の遊びだから、そしてそれを仕事にしてしまった私の嘆きでもあるのです。

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