気に入った
色々公開してきたが、総ての内容には少しタイムラグがあり、実際は更に先へ進んでいる。
今回不必要(実際は必要なものまで一部捨ててしまった)なものは総て捨てる断捨離を決行した。
そして以前から気になっていた二つのオーディオラックを一つにまとめた。
所詮は素人のDIYレベルの仕事だ、しかし、素人なりに散々考えて作ったつもりである。
多少張り合わせがズレたところもあるがそこはご愛嬌、その内、板の反りもなくなって来るだろう、前回のマルチラックがそうだった。
板はどんなに木工ボンドで貼り付けても、クランプで一晩留めておいても、凄い力で反ってくるものである。
今回は更に、向かって右横の上に、プリとモノラルの真空管式イコライザーを収める為のラックを作った。
なぜこのようにしたのか?プリアンプの配線をし易くしたのと。
真空管式モノラルイコライザーは、上に放熱が必要なのと、音を開放的にしたいと思ったからである、音に制限は必要なしである。
プリアンプも他の機材との干渉が減り、音は開放的になった。
何より個人的にデザインが気に入った、この部屋はウッド調の山小屋みたいな部屋なので、トータルでこのウッドラックは似合ってると思う。
この家の外観から、この家の中にこんな部屋があるなんて、誰も思わないと思う。
部屋も含め私はこの家がガッチリしていて好きだ、そして亡くした父を思った。
この部屋で色々あった、去年の六月に父が旅立った時、家内と二人、夜に一週間、大声をあげ泣いた、涙は枯れ果てた、それもこの部屋だった、仕事や音質改善が上手く行った時、二人で高級シャンパーニュを何度もあけ祝った、総てこの部屋である。
良いことも悪い事もたくさんあったこの部屋だが、トータルで実家へ帰って来て良かった。
認知症の母の介護は汚く臭く大変だが、母は私だけを頼りに暮らしている「これだけで充分だ」他に何もいらない。
大変なのは我々だけではない、世間のみんなが何かしら抱え、大変なのである、私の仕事はピカ一のオーディオケーブルを作るそれだけ、まあそれが一番難しいのだが。
今回の断捨離&オーディオラック作りは、私のやる気次第だった、家内はただ静かにこんな私を何年も見守っていてくれた。
何にも言わない、それに私は胸をうたれたのである、私は天の邪鬼なので、何を言われても人の意見を聞かない、言われれば言われる程、意固地になる面倒な男である。
あと残すは緻密な配線だけであるが、今の状態でかなりのレベルである、配線をしっかりさせると、かなりの音になるのは確実である。
今の鳴り方は、同じ指揮者の演奏でも、まるでピノックが振ったように早く聞こえるが、実はセコセコしている感じではなく、ゆったりして聞こえると家内は感想を言った。
あと厚みがでている感じがした「もうこれだけで充分である」私も全く同じに感じていたのである、まだ鳴っていない状態でこのレベルである、ちゃんとしたらどの位素晴らしいのだろう、ワクワクする。
とにかく出来上がり色々聞いたが、今迄聞いてきた同じレコードやCDと同じ曲とは思えないのである。
私はこう思う、音は濃厚だが分離に優れ、低域は軽やかで聞きやすい。
これからどんな高嶺に登る事が出来るのか楽しみである。
これからのウエスタンスピリッツに、こうご期待を。