ヴィンテージスピーカー
ウエスタンスピリッツのスピーカーは、JBL4560BKオリジナルを軸とした、スリーウェイオールホーンマルチシステムである。
所詮は4560など1970年代に発売された新しい方だとは思うが、やはりヴィンテージスピーカーに入ると思う。
音は昔のウエスタンの流れをまだ残しており、渋く重心の低い音質は、現代のスピーカーシステムにはもう微塵も残っていない。
私は音より神秘的なこのフォルムに一目惚れしたのである、しかしどこで鳴ってる4560を聞いても音は酷いものだった。
根拠はないが、もっと端正に鳴らせる自信だけはあった。
人間その勘違いも思い込みも必要だと思う、とにかく嘲笑うかのように鳴らなかった、しかし思った、こちらが鳴らせないだけなのだと。
とにかくこの4560を鳴らしてる方の音を何十軒と聞いたが、ウエスタンスピリッツと肩を並べた方は一人もいない、私も苦しんだがみなさんもゴンゴンする低音に苦しんでいると思う。
そこからひたすら、もっともっとと努力を重ねて来た。
去年あたりから急にベールが剥がれ、別の鳴り方をしてきたのである、一人で出来た訳ではない。
ガセネタも多かったが、見抜く力が付いてきたのである、ケチばかり付けてくる輩は無視、どうすればいいか答えをくれる人の中から本物だけを見抜く能力が必要である。
大体は勘違いである、その本物とだけ付き合ったらそれでいい、人の部屋の写真を見てどうのこうの、正直うんざりする、ただでさえ色々あるのである、馬鹿らしくて白けてしまうのである、何の参考にもならない。
対策法がないのなら指摘をするべきではない、私はそう思う。
ただ細かい所にケチをつけて指摘をしてくるだけでなく「もっとこうしてみたら?」とある程度答えみたいなものをくれる方がいいと思う。
オーディオを世間並みに鳴らす程度で良いならば簡単な事である、私はそのはるか上を目指している、とにかく自分を時に疑い、また信じる事である。
こうでないと、ヴィンテージスピーカーは鳴らせない、魑魅魍魎が多いからである。
でもたった独りの世界にこもっていても、今以上でもそれ以下でもない、井の中の蛙になってしまう。
ビンテージスピーカーを飼い慣らすには、それなりの経験と覚悟が必要である。
人の意見を聞き過ぎても聞かなすぎてもいけない、あまり高価なものを次から次へと薦めて来るオーディオショップもまた考え物である。
皆さんJBL4560BKを素敵に鳴らしましょう、貴方が思っているより遥かに優れたボックスだと思う。